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カテゴリ:旅に出て人と会う
【12月6日 水曜日】 直前まで行かれるかどうかがはっきりしない状況だったものの、一昨日の夜やっと何があっても行こうと決心して、夜になってからユジェルさんに頼んで飛行機のチケットを取って貰った。昨日は出発前に片づけておかなければならない2つ3つの用事に関してパソコンと首っ引き、あちらこちらに電話をかけているうちに夜が更けてしまった。留守中猫の面倒を見に来てくれるアフメットさんに泊まって貰う部屋を片付けて見苦しくない程度に掃除し、これが終わったのがもう明け方になる頃。 そのままNHKの朝のニュースを見て、そして入浴、洗髪を済ませた後、朝食を簡単に済ませ、洗濯物は台所への廊下に吊るしスーツケースの中を再点検し、最後にもう一度猫の砂箱を清掃して7匹にたっぷりと缶詰を与え、タクシーを予約しておいたのでいよいよ来て貰おうともう一度電話を入れると、今1台も車がないとジハンギル・タクシーはつれない返事をする。何のための予約だったのかと、運転手達のリーダー、アリ・シャーヒンカヤさんに電話してみると、自分の車はもう交代時刻よりやや早く雇いの運転手に渡してしまったので、彼に電話してどこにいるか聞いてくれるという。 アリさんからの連絡を待っていると、彼の運転手イブラヒムさんは客を送り届けて戻る途中だそうで、15分以内に来てくれるというので待つことにしたが、ではその前にごみを捨てておこうとエレベーターの前に行くと、6階に止まったまま故障している様子だった。仕方なくまたごみを部屋に戻し、アフメットさんが明日の昼頃来るので彼に頼むとして、10キロ余りの赤いスーツケースを左手で壁に手をつきながら、やっとのことで一段ずつらせん階段で降ろしたのだった。 15分以内に来ると言っていたタクシーが実際には20分以上かかってやっと来たので、アジア側のサビハ・ギョクチェン空港行きのシャトルバスを、30分早く出るのに乗れるようにタクシーを頼んだのだが、ちょっと怪しくなった。そこに持ってきて、シャトルバスの乗り場がごく最近変わったらしく、運転手もエルマダーのタリマーネ地区のどこかだよ、としか知らないのだそうだ。タリマーネはタキシム広場とエルマダー交差点との間にあり、いくつものソカクが入り組んでいるところだ。 結局その中のどこにシャトルバス「ハヴァビュス」の乗り場があるのかわからず、またタキシム広場の前に戻ってきてしまったので、予定していたバスには完全に乗り遅れたし、イブラヒムさんはボスポラス海峡の橋が大混雑する時刻なので、次のバスでは完全に飛行機を逃すよ、と言う。仕方なく私はイブラヒムさんに続行してくれるように頼み、予定外の大出費になってしまうが、タクシーでサビハ・ギョクチェン空港に乗りつけることにしたのだった。 イブラヒムさんは混雑するオンベシ・テンムズ・シェヒットレル・ヴェ・ガージレル・キョプルス(7月15日戦没者達・生還者達の橋=旧名ボアズ・キョプルス)を避けて、少し遠回りすることになるが空いていると思われるファーティヒ・スルタン・メフメット大橋(通称第二大橋)を渡って空港に急いでくれた。おかげで5時少しすぎにはサビハ・ギョクチェン空港に到着、今度は搭乗まで2時間近く待つことになった。でも、2015年の暮れには、途中の大混雑で飛行機を逃した人が続出、私もラストコールでコンコースを必死に走った記憶があるので、やはり搭乗まで不安のない時刻に着くと後が楽だった。 サビハ・ギョクチェン空港の207ブリッジから黄昏時のグラウンドを見る。 搭乗口の待合室 夕方の飛行機は利用客も多く、広々とした動線を持つ機能的な空港です。 空港の搭乗待合室でアブデュラーさんに電話をかけると、8時15分着なのでそれに合わせてコンヤ空港に迎えに来てくれるとのこと、私はまたチャーダッシュ家に泊めて貰うことになった。コンヤ空港でタラップを降りるとき、外気は恐ろしく寒く、ボタンをかけずに出てきたため、下からの風にあおられてジャケットもマフラーも脱げて飛んで行きそうになった。朝の天気予報でコンヤは雪のマークが出ていたが、日中は雪とはならず雨が降っていたらしい。それにしても寒い一日だったようだ。 チャーダッシュ家では家族みんなが大歓迎してくれた。アブデュラーさんはこれでパイドス(仕事じまい)ではなく、夜中に到着する常連のお客があるとのことで、私を家に連れ帰るついでに夕飯を食べ、また出かけて行くのだそうだ。特にシェビィ・アルースの期間中は人の出入りが激しく、アブデュラーさんは英語が話せるので、外国からやってくる常連のお客さんも多く、カッパドキアやアンタルヤ、アランヤなどにも観光用車両として小旅行にも利用されているとのことだ。 私もこのところ寝不足気味の日が続き、夕べは特に徹夜に近い状態だったので、午前2時少し前、部屋に引き取らせて貰った。こうしてコンヤの第一夜が終わり、猫達はどうしているだろうかと寝る前にちょっと思っただけで、何も考えず眠りに落ちてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年01月14日 07時26分59秒
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