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夢みるきのこ

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2011年10月26日
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 戸隠の旅では、久しぶりに正真正銘のタケりタケに出会った。
林床を笹が覆った広葉樹の森でクリタケを探していた時、突然のおでましだった。
タケリタケはヒポミケス属Hypomyces sp.の菌で、きのこの蕾に寄生してその宿主たるきのこ(その多くはチチタケ、ベニタケ、イグチ類)を奇型にするのでこの名がある。茸(タケ)という名称がそのたけだけしい成長ぶりにあることに由来する(バンブーの竹も同じである)が、通常きのこの表面にス―ビクルという綿くず状のものがついた状態の白いものにはよく出会うが、こうした子嚢殻がびっしりとついてレンガ色になったものと出会うことは関西では少ない。きのこに寄生するので二重寄生(スーパーパラサイト)だ。きのこの下にはきのこがと言う典型できのこの世界もなかなか複雑である。俗称ながら、タケリタケとはなかなかの命名であるなと思っている。タケだけでもすごいのに猛りを更にかぶせてタケチャンマン的きのことなった。何を言っているか訳がわからなくなったのでやめることにするが、子宝きのこにはちがいなく、丁度ムックきのこクラブもM君夫妻、Y君夫妻とささやかな出産ブームであるので、東京から来たI夫妻には「いよいよだね」と言霊をふりかけておいた。





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最終更新日  2011年10月26日 19時10分11秒
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