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夢みるきのこ

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2013年03月11日
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 黄砂の雨に見舞われたきのこに乏しい三月十日の日曜日、ムックきのこクラブは、湖南地方の信楽川と合流し瀬田川が西へ大きくカーブする鹿跳橋を基点に、白州不動から忠臣蔵の大石蔵之助の先祖の墓域のある浄土寺、そしてこの界隈、圧巻の富川・三尊磨崖仏と線刻の不動尊壁画を訪ねてきた。

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                      富川の三尊磨崖仏

 この磨崖仏のある信楽川沿いの道は古代、紫香楽、石山、宇治を結ぶ重要幹線陸路。阿弥陀仏と観音勢至の三尊像は高さ50m、幅20mの岩壁に刻まれ鎌倉中期以降、往来の人たちを見守りつづけてきた。

 この磨崖仏のある地は、興福寺資料によれば霊亀元(715)年、時の高僧・義淵僧正の開基になる明王寺が建立されていて興福寺学侶の修行の霊場であったと伝えられる。三尊の脇には線刻の不動が刻まれ、この不動の写実的な描写は雨意込めた画像が不鮮明なのが残念だが、圧巻である。

      風雨の湖南 (59)0052.jpg

                 線刻の躍動感豊かな不動尊

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   左脇侍 勢至菩薩 主尊 定印の阿弥陀如来 右脇侍 宝冠に化仏を戴く観世音菩 

 ささやかな昼食後、本降りとなりはじめた信楽川沿いの道でのきのこは松にとどめを刺すヒトクチタケ、ミイロアミタケ、肉薄なのでシハイタケと思いきや、ハカワラタケでした。 

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 堂中、h2m×w1,35mの花崗岩に半肉彫りで彫られた不動はかって勢多川の白州にあったものをここに運んで安置したことから白州不動尊と呼ばれている。こうした石仏には珍しく大工 竹次と室町前期の応永22(1415)年と、制作者の銘・年号が刻まれている。

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 左より、ハカワラタケ、去年今年の新旧のヒトクチタケ、ミイロアミタケ。 

 またO青年の注目した不思議植物は澤山画伯によれば柔毛におおわれた髄をもつ花、ビロードモウズイカではないかとのこと。外来種のようだが、これは信楽川に沿う道に大小さまざまなものが自生していた。

 傘をさしても全身ずぶぬれになってしまったが、石山駅にもどった頃にはみぞれと変り急激に気温が低下、その分参加者14名は、とても印象深い一日を過ごし京都駅で途中下車し、お好み焼と燗酒で暖をとったあと別れました。

 以下は本日のツァーのオプション。

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左 大津の下水マンホールの蓋の文様。右 白州不動尊はこうした里人たちの篤い信仰(護摩木を焚いていたので真言系であろうが)によって守られている。       

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朝は黄砂の空ながら晴れていた近江八景<粟津の晴嵐>のなぎさ公園より見た瀬田川風景と今年初めて出会った桜。目白やヒヨドリが蜜を吸いに訪れていました。

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 大石東町の浄土寺の寺門、本堂脇には法然の銅像がありました。右は本堂からやや登った高台にある大石遠祖の墓域。

 

 

 

       

 






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最終更新日  2013年03月11日 20時54分03秒
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