|
カテゴリ:ムックきのこクラブ
攀じ 潜り すがる磐座 春雨に身体削がれつ マダラ よじ くぐり すがるいわくら はるさめに からだそがれつ きのこポエム24音詩 わが国の登山史は、ヨーロッパのスポーツ登山とはかなり異なる要素を孕んでおり、一括して論じることはできない。我が国のそれは、後の山伏として継承されていく仏教、道教の混交体である錬金術に近いものを奉じる山林修行者たちによって開発されたもので、役の行者に代表される優婆塞(うばそく)や私度僧(しどそう)という在家の僧侶や官許によらず勝手に僧を名乗るアウトローの僧たちが入山し、官大寺の学僧のごとく経典の学習に励むのみならず、鉱脈や水脈の発見や薬草や薬石を調合する術に通暁し、在俗の姿のままで民衆の宗教的要求に応ずる活動を繰り返してきた。それは一言でいうと身心不二(こころとからだの絶妙のバランスを取る為の修行により到達する境地)ということになるだろう。そんな山林修行者たちの素描を描くべく考えをまとめ始めている。
春日奥山からほど近い木津川べりに位置する笠置山
紫香楽の修験の山・飯道山
栗東市・金勝山(こんぜやま) 山稜の彼方に近江富士を望む そのために山伏たち(原始修験)の原初の風景に身を置きその記憶を辿る旅をムックきのこクラブの探訪に重ねる形で続けてきたが、ようやくかすかな光芒を見出すまでになってきたので、おりおりの断片をまとめはじめている。
奈良・春日奥山石仏群 そんな折り、熱心な読者から1週間余り更新がなされていないので、「ひょっとしてひょっとしたのでは」と、まんざらでもないメールをいただいた。まことに申し訳ございませんが、まだ虫の息ですが、いのちをつないでおりますのでごめんなさい。ということで、しばらく、短信となるかもしれませんが、ご寛容のほど。 また、ムックきのこクラブの有志の皆さまには、きのこ暦・第三期以降のきのこファンの重要なステイタスとなるきのこポエムの課題学習をこれから頻繁にメールにて発信し、詩作の試作のレッスン、すなわち言葉のキャッチボールをはじめていきます。いよいよ始める僕のきのこシアター構想は、きのこという微弱な存在を愛してやまない人たちによるスーパーきのこの総合アート・協同事業となりますので、その最初の一歩が、言葉による自己表現の方法としてのきのこポエム24音詩なのです。 ゆくゆくはムックきのこクラブ・メンバーは、世人の見向きもしない微弱ないのちを愛し、きのこポエム24音詩をたしなむことが唯一の資格となりますので、是非メールによるレッスンを心待ちにして置いてくださいませ。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月30日 00時14分36秒
コメント(0) | コメントを書く
[ムックきのこクラブ] カテゴリの最新記事
|