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2015年02月22日
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カテゴリ:お番茶タイム
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 コーヒー豆の成育には、北緯23度〜25度が最も良いとされています。 台湾で生まれたコーヒーはまさにその北限の23.5度に位置しています。そんなコーヒーを1度試してみたいと思っていましたが、以前海遊館近くの日本最低峰・天保山登頂を果たした記念に立ち寄った「雪花(シェー・ホァオ)の郷」で出会ったのが、まさにこの台湾東山の珈琲だったのです。その時は、うれしさに珈琲ぜんざいと、かき氷でもクリームでもない独特の舌ざわりが楽しめる雪花冰(シェー・ホァオ・ピン)をいただき、このコーヒー普及に心骨を削るオーナーとじっくりと話しをして帰りました。そしてその情熱のピュアーさ加減に感動したものです。
 このコーヒー栽培地の北限に当たる台湾でのコーヒ栽培は、中国清の時代に、イギリスの茶商が、中国とインドを行き来する間に立寄った台湾で栽培を始めた事がきっかけだと言われています。
 台湾の中ほどに位置する雲林縣古坑郷が発祥の地とされています。台湾の風土や気候が中南米に似ている事から、100本程度の苗木を植えた事が始まりです。
 その後日本統治時代に、この古坑郷は珈琲山と呼ばれ全盛期を迎えました。当時の台湾でのコーヒー栽培面積は300ヘクタールに達し「極東最大のコーヒー工場」とも呼ばれていましたが、そこで有機栽培されて育ち手摘みされたものを1つずつ丁寧に皮をむき、焙煎されたコーヒー豆のほとんどは日本への輸出用。
 台湾人にはコーヒーを飲む習慣がなかった為、戦後コーヒー栽培は衰退し、「柳燈」という小型の柑橘類で主に冬に流通する果物などの栽培に切り替わってしまい古坑郷といえばこの柑橘類の生産地として有名です。
 しかし、自家用として残していたわずかのコーヒーの木を20年以上の歳月をかけて台湾産の珈琲として復活させたのが戦後のコーヒーブームとともにブランド化したと聞きます。
 この「陽だまり庵」と「雪花の郷」のオーナーの珈琲豆は、日本統治時代に日本人が栽培をはじめ敗戦を迎え、長らく廃園になっていたものを、台湾の農園経営者が偶然見つけ復活させたものと聞きます。こちらのブランド名は東山珈琲。
 この浅煎りまたは中煎りがよく合うコーヒーは、口に含むと僕の好きなカリブ海系のコーヒー独特の深みのある苦味と甘味があり、生豆の風味が残るうれしいもので、忘れがたいものがありました。
 今回、コーヒー・レッスンを始めてこの珈琲の記憶がよみがえり、友人に頼んで買い求めて送ってもらいました。
 やはり、その時も今も、同じコクのある味わい深い、おいしさ抜群のものでうっとりしています。

 オーナーのお話を聞いた「陽だまり庵」は、海遊館から地下鉄大阪港駅へつづく道路を挟んで若者対象のスイーツ店「雪花の郷」と向かい合ってあります。

「陽だまり庵」

住 所 大阪市港区築港3-9-8     電話06-4395-6607

営 業 火曜~日曜 午前10時~午後8時

定休日 月曜日

「雪花の郷」

住 所 大阪市港区築港4-4-23   電話06-6576-8688

営 業 午前10時~午後8時

定休日 水曜日






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最終更新日  2015年02月22日 13時58分25秒
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