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カテゴリ:きのこの文化誌・博物誌
ドラゴンヘッドの皆既月食の日の4月4日、僕の今回の旅の目的からは外していたのだが、矢藤治古墳跡は、「物部は吉備だった」という説の根拠となっている我が国最大の首長クラスで温羅(うら)に比定される我が国最古の前方後円墳があると言うので、ぜひ訪ねてみたいと思い、中山南麓へ至る山道を下ったのだが、そのついでに立ち寄った麓の帝釈天を祀る庚申堂に行って驚いた。
カルガモの居た庚申池からはとても急な210段の石段が続き、その中ほどの105段目にある山門には藁製の双龍が睨みを利かせているのだ。
この双龍は大戦で供出された寺の梵鐘が、昭和30年の庚申祭に合わせて新調されたとき奉納されたものという。約10mはあると思われるこの龍は、奥谷の大西寿吉さんの指導で六反の藁と棕櫚を使って2ケ月かけて作られたという。剥落寸前の姿ではあるが、それがすごいオーラを放っていて感動ものだ。
岡山は法然の生誕地でもあり、僕のきのこ外伝の候補にあがっている人物なので、これから吉備の国は、いずれ足繁く訪れることになるかもしれぬ場所である。この第一歩がこの旅で展かれたことになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月08日 20時31分49秒
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