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カテゴリ:川西きのこクラブ
写真1
写真2 大野山の磐座は近年、ルートが整備され誰でも巡ることができるようになりましたが、ここの磐座の特色は樹木とのバランスが絶妙であること。そして、あきらかに近年植樹のあとがみられること(写真1、2)。 それはここの磐座群を代表する太鼓岩の以下の映像(写真3)と比較すればよくお分かりいただけると思います。太初の地底のマグマの記憶を伝える岩石と現代の時間(樹木)が交錯する不思議な時間こそが、MOUNTAIN HIGHの醍醐味なのだと最近考えています。
写真3
写真4 もちろん、森林を突き抜けて露呈する地底の記憶はこうした借景(写真4)でも味わうことができますが、ゲーテがかって「花崗岩」でふれたように、もっとも安定した大地とつながる感触をそこに立つ人に与えるのが巨石信仰の原点で磐座はその極東アジア的展開です。 その磐座と大地の関連の生物世界のモデルがきのこです。大地の下の世界でダイナミックな活動を<密(ひそ)かに厳(げん)と>続けているマグマが大地を割って出現したものが巨石であり、糸状体の本体の地表下での活動の指標がきのこなのです。こうしたアナロジーから想像力を膨らませて行くことこそが、身ほとりの自然から世界を見つめる<きのこ目>を磨くということ。それは、一見全く無縁な、よそよそしい物たちがあるときふと見せる表情から深いつながりを感じさせる瞬間に立ち会うことでもあります。スーパーきのこ時代は、きのこをつくる菌類=きのこをモデルに世界をとらえなおすことなのです。そのためには、きのこや生き物が横溢する自然にしばしば身を置いて対話を重ねることが何よりも求められます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年06月12日 14時41分50秒
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