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カテゴリ:きのこの文化誌・博物誌
石山駅から帝産バスで50分。稀代の絵師の久々の大作を集めた展覧会に、ムックきのこ+夜の顔俳句会の親しい仲間たちといってきました。 激しい夏の日差しも何のその。長いトンネルをくぐり美術館会場までの10分ほどの往還には、チャニガイグチ、アンズタケ、ハタケキノコなどが出迎える中、彪生さんの手作りの鰻握りめしを頬張り、竹鶴の限定ブランデー、ニッカウィスキーを嗜み蕪村作品と心行くまで対話してきました。戸外の休憩所には若楓が。
蕪村という男の波乱に満ちた人生を回顧しながら、決して多くを語りたがらない作品から、本音を聴く作業に心地よく疲れました。この画展では峨嵋露頂図、夜色楼台図に接することはできませんでしたが、静御前の墨画とあらためて出会ったこと。沈南蘋(しんなんびん)、鶴亭浄光(かくていじょうこう)の原画を目のあたりにし、また若冲が家督を譲った弟の宗厳が若冲にまさるとも劣らず、俳諧と絵画に秀でていたことも知りました。 室町に発するジャポニズムが江戸中期に爛熟期にさしかかり、その対照的な画風を貫いた同じ齢生まれの町絵師がかもしだす芸術世界の粋が美術館全体に溢れかえっていてとても深い感銘を受けました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月03日 23時33分18秒
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