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カテゴリ:ムックきのこクラブ
わが山岳部時代、さんざんお世話になった天狗岩にまず詣でて、六甲磐座めぐりスタート。
終日雨と散々天気予報で言われたので、ないことに合羽をリュックに忍ばせて六甲ケーブル山上駅へ。ところが、集合時間までにはどんどん雲が晴れて秋晴れの快晴となりました。 お蔭でメンバー全員の希望で、これからムックきのこクラブの探訪会には雨除けのおまじないに、僕は必ず合羽を持参するように依頼されてしまいました。 それはともかく、六甲山上駅から至近の距離にある磐座めぐり。昼過ぎには解散できるので、早々下山して繁華街の人ごみに紛れようと密かに思っていましたが、きのこづくしで終始したため、下山は5時を過ぎになってしまいました。 ただ、そのお蔭で大阪の串カツバーの七福神でメンバー有志とスーパーきのこ時代の僕達各それぞれの課題を存分に語り合うことが出来、それもよかったかなと思い返しています。
アキヤマタケ Hygrocybe Flavescens この日は良形のアキヤマタケが数か所でみられました。
アオイヌシメジ Clitocybe odora 久々の出会いにうれしくなりました。クマリン(桜餅のような)臭があるカヤタケの仲間。
ハタケシメジ Lyophyllum decastes シメジの仲間では土中の埋もれ木から発生するケンタッキー・フライドチキン・マッシュルームともてはやされるハタケシメジ。そしていたるところで顔をのぞかせていたのはオシロイシメジ L. connatum でした。
アカヤマタケ Hygrocybe conica また触ると黒変するアカヤマタケも良形とその黒化の見本のようなものも見ることができました。 そしてキツネタケ Laccaria の仲間ではカレバキツネタケ L. vinaceoavellanea、そしてとんと見かけることがまれになったアメジスト色のウラムラサキ L. amathysteaも一かたまりになってお出迎え。
また、アンズタケの仲間では、ミキイロウスタケ Chantharellus infundibuliformis などとも旧交を温めることができ、とてもうれしかったことです。
六甲山上駅天覧会場やガーデン・テラスでは今日13日の日曜日からはじまった六甲ミーツアートの作品展示もみることができ、ついつい寄り道してしまいますので、つるべ落としの秋の日のことですから、遅くなるのも無理はありませんよね。
心経岩(般若心経の刻まれた磐座) こうした磐座は、六甲観光に訪れる人や近代アルピニズム以来、スポーツ登山一色にぬりつぶされてしまった山屋さんたちもとんと訪れることのなくなった場所で、僕は近代アルピニズムを移植するはるか昔から山の霊気に触れ、心身をリフレッシュする山遊びがわが国にはあったことを思い起こすべきだと思っています。 とは言いながら、僕たちの登山は、お神酒中心の酩酊シュールシャンピニオニスト。 今日は奥村彪生さんの梅が香醤油と青梅味噌を賞味するため、八雲豆腐、キュウリ、小豆島せんべい、赤飯、にんにく入りスタミナ握り飯とだし巻き。お酒はコウリャンを原料とし、固形発酵というめずらしい製造工程の中国の白酒、サントリーの傑作「ROYAL」、清酒は「土佐鶴」、そしてめちゃうまの焼酎の「森伊蔵」。 見事な波長の葉洩れ日をいとおしみながら、秋の一日を存分に楽しんだことです。
冬籠りの穴ぼこをみつけて、瞑想中のガマくんも、そんな僕達の思いを知ってか知らずかフリーズしたまま「良きにはからえ」とうそぶいていました。
チシオハツ Russula sanguinaria ベニタケの仲間では、ニオイコベニタケ R. mariae ドクベニタケ R. emetica
また、クロハツ R. nigricansがみつかったので、ヒダが粗く赤変したのち、黒変する。ニセクロハツ R.nigricans はヒダはやや密、触れると赤変するだけで黒変しない。クロハツモドキ R.densifolia は、触れると赤変ののち黒変するが、ヒダが非常に密という基本を話しました。また季節最後のシロハツモドキ R. japonica も最後のご挨拶。チチタケ Lactarius volemus も。 イグチくんでは言わずもがなのヌメリイグチ Suillus luteusとチチアワタケ S. granulatus また、ナガエノチャワンタケ Helvella macropus も2個体、沿道で手を振っていました。 かくして次年度より始まるスーパーきのこ時代の醸し家ツーリズムのプレリュートとしてのムックのきのこの旅は、いよいよ佳境に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年09月14日 23時03分40秒
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