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カテゴリ:川西きのこクラブ
歌垣山から妙見奥の院への道は渓流に沿う小道で湿地性のきのこは言うまでもなく植物、動物、昆虫の豊富にみられるところ。 僕はこの日、ヒバカリの子供を生まれてはじめて見た。
ヒバカリ Amphiesma vibakari vibakari ナミヘビ科 口角から首にかけてえりのような白い筋があるのが特徴で、コケの花をみていてミミズかと思ったらヘビだったというくらい小さい14~15cmの幼蛇。成長した個体でも40~60cm。かっては、近づくと音を出して威嚇しするので毒蛇と思われていたが、毒はないとされている。ヒバカリの名は噛まれるとその日ばかりの命ということが名の由来。つぶらな碧眼の持ち主(写真下)。
こちらはお馴染みのマムシの子供。産卵期を経たばかりと見え、この日はヤマカガシの子供(Rhabdophis tigrinus)にも出会った。
マムシ Gloydius blomhoffii クサリヘビ科 この身体の美しい模様がマムシ特有の紋所だ。ちびっ子は25cm位でしたが、こちらもヘビの中では小型に属し、成長しても60~80cm位。動きは鈍く、周りの景色に同化しているので、晩秋きのこ狩りの人がきのこの脇にとぐろを巻いているのに気付かず時々噛みつかれる。噛まれた部位と個人差はあるが、ハブほどの強い毒性はなく。死に至ることはまれ。
ツリガネニンジン Adenophora triphylla var. japonica キキョウ科 水田の脇の草むらでちらほら見かける身の丈50cmほど。青紫の花を多数つける。 「嫁に食わすなオケラにトトキ・・・」と俗謡に歌われたトトキがこれである。春先の若芽はワカナとして山菜料理に供せられる。
アケボノソウ Swertia bimaculata リンドウ科 センブリ属 湿地性の植物で、高さ80cmほどにもなる。花びらに緑色の斑点がある可憐な様子で川西方面では今年3度目の出会いであった。センブリの仲間と聞いてなるほど、センブリの花魁だなと思ったことである。名前もきのこと違ってなかなか趣きがある命名で感動ものだ。
ゲンノショウコ Geranium thunbergii フウロソウ科 げんのしょうこおのれひそかな花と咲く 山頭火 下痢止めに即効性のあるところから「現の証拠」と名づけられたと一説にいわれている。草全体に柔毛がはえており、赤花は西日本に多く、白花は東日本に多いと言われてきた。でも、現在ではありふれた状態で混生している。この花が終わって種子となるとピンピンとかなりな勢いで飛ばすのも面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年09月28日 22時10分49秒
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