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カテゴリ:ムックきのこクラブ
A B 3年前の同月同日、役小角のセンターの金剛山(いにしえの葛城山)のきのこたちに会いにいきました。その日は素晴らしいきのこ日和で、心に残る出会いもたくさんありました。 とりわけ、アカヤマタケ Hygrocybe conica の成長段階の各ステージがみられたことは記憶に鮮やかです。 アカヤマタケ Hygrocybe conica 赤いヌメリガサは、さまざまありますが、それらからアカヤマタケを区別するものが黒変性にあることはご存知でしたか?。 出始めの頃は A の如き美しい赤色。しかし、この美しい姿はほんの束の間。数時間のうちにくすみが生じ、黒化しはじめます。その姿が B です。 C 私たちは、 C の如きいでたちのアカヤマタケにふつう出くわします。 種小名のCONICAは円錐形を意味するラテン語。傘の高さより柄の高さの方が常に大きく、傘は開いても反り返るまでにはならず円錐形を保つことを意味しているのでしょう。
ヌメリツバタケ Oudemansiella nucida 著しいヌメリをもち、美しい花嫁衣裳と思しき白無垢に身を包んで、樹木より発生するきのこ。このきのこに出会うと生きていてよかったと思うのは僕だけでしょうか。 このきのことまったく酷似するヌメリツバタケモドキ O. venosolamellataとの相違点は、傘裏のヒダが著しく乱れているかどうかだけ。衣服の乱れで淑女かそうでないかを判断するところは、実に人間臭いですね。 しかし、どちらもしっかりした歯触りで、きのこをめったに口にしない僕でさえ、つい箸をのばしてしまう数少ないきのこのひとつです。 僕の理想の女性とは、スカートのプリーツにアイロンが当ててあるか否かを問わず、こんなきのこのようなオーラを持った人ではないかと思っています。 さて、本日は陰暦の長月二日。 仕事帰りの列車で仰ぐつもりが、余りの心地良さに爆睡してしまい見過ごしました。写真下の二日月は、昨2014年の2月1日の二日月。我が家のテラスから彼方のマンションのそのあなたへと沈みつつあった月をかろうじてとらえたもの。
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最終更新日
2015年10月14日 20時04分12秒
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