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夢みるきのこ

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2015年10月20日
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       阪神ミニきのこ展 (7)0041.jpg 

 近年、コギャル文化として定着してきたきのこワールドだが、幻の「MOOKきのこ」副編集長の堀博美さん、写真家の桝井亮さん、農事組合法人宝珠山きのこ生産組合の川村農学博士らが恒例化してきた阪神百貨店きのこイベントのミニ版を秋のシーズンに合わせて開催するというので、のぞいてきました。

 無用の用たるきのこ、地球最後の征服されざる野性生物である大型菌類・きのこの束の間の雄姿を可憐きわまりない表現で展示していてやすらぎの空間を現出していました。 

    阪神ミニきのこ展 (6)0076.jpg

 山口のたか女さんが福岡のきのこ展で出会い、エールを送りつづけている宝珠山きのこ生産組合の川村さんは、「きのこうじ」、しいたけ栽培キット、きのこスナックなどを中心にコーナー展開していて、きのこ展には欠かすことのできない存在になってきましたが、稲刈りの多忙期にもかわらず売り場に貼りついていて、頭がさがる思いをしました。

  阪神ミニきのこ展 (2)0072.jpg

  阪神ミニきのこ展 (4)0074.jpg

 さて、爛熟期をむかえた第二期きのこブーム。

  阪神ミニきのこ展 (5)0075.jpg

 こうした永遠に繰り返されるきのこ形だけの世界はそろそろ終焉を迎えつつあります。「さて、それからの世界はいかに?!」

 いよいよ、全身きのこのオーラを放ってきのこの虚実の世界を自由に駆け巡ることのできる「きのこ国際人」の登場が待たれます。グローバル化一辺倒の世界を笑い飛ばしながら発酵溶融する穴ぼこづくりの名人たちはいずこにありや?!。

 ナチュラルなんてかったるい言葉とはいささかニュアンスの異なる野性生物の究極のシンボルであるきのこの「虚実」の「実」の面での充実が、「虚」の面をともなわないところに今のきのこブーム、はたまたその真逆の「虚」のみの妖怪ブームの限界があります。

 それは影を曳かないダイダラボッチに等しいものです。

 僕の想定する1クール8年のきのこ暦もまもなく第4期を迎えます。あらたな展開が僕の目の黒いうちに起動できるかどうかの正念場の時が迫っています。

 なにはともあれ、きのこシアターの舞台裏で深く静かに醸されはじめている微光にどうぞご注目のほど。それがやがてきのこに影を添え、大地に根差すあたらしい文化の波をもたらすことでしょう。






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最終更新日  2015年10月22日 19時33分45秒
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