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カテゴリ:川西きのこクラブ
アカダマタケ Malanogaster itermedium シイ、クヌギ林に発生する甘い臭気をもつ日本新種の地下生菌。ズタズタに切り刻まれる日本の山野でひそかに命脈を保っていました。
新名神高速道路で、ずたずたにされた痛々しい武田尾の実際を2015年中に見届けておこうと、井上さんにお願いして、福知山廃線トンネルを抜けて桜の園へ行く予定をまわり道していただいた。 見るも無残なかってのきのこたちの別天地をつぶさに見て回り、それでも懸命に隙間をみつけて生き抜いているきのこたちに合掌することしばし。
尾根筋の貧弱な松林にベニタケと思いましたが、裏返してヒダ、柄の赤褐色のシミで判明。 カキシメジ Tricholoma ustale でした。
ヌメリイグチと思いましたが、これもひっくりかえしてツバがないので チチアワタケ Suillus granulatus と判明。
ムジナタケ Psathyrella velutina
ザラエノヒトヨタケ Coprinus lagopus 柄に特徴があるヒトヨタケ。本日出会ったこのタイプのきのこはすべてザラエでした。
イヌセンボンタケ Coprinus disseminatus
ミノモミウラモドキ Rhodophyllus staurosporus 先週、明石の性海寺界隈で出会ったウラベニガサとは柄が異なるので一目瞭然。
シワタケ Phlebia tremellosus 貧弱なヒラタケの様相。裏がヒダではないことですぐに分かります。参考までに出はじめと成長したものを載せておきます。
なやましいきのこ。群生の様子からクヌギタケの仲間のセンボンクズタケと思いきや、 ムササビタケ Psathyrella piluliformis でした。
本日出会ったみずみずしい赤い実をつけていた植物。物知りが種名を教えてくれました。ナス科の有毒植物のハダカホウズキだそうです。赤い実が衣なしでぶら下がっているからでしょうか。なかなかきのこと違って色気のある名前です。
下は先週出会ったノブドウと同じですが、虫こぶのつきやすくこんな宝石のような状態になります。
シロバナセンダングサ Bidens pilosa コセンダングサの変種
ノボロギク Senecio vulgaris この地球を我が物顔で取り返しのつかない形で切り刻んでいく人類。かってはきのこたちの楽園であった高速道路の建設現場を散策する旅の間、拡大し続ける放射性物質の廃棄ごみを放置したまま、次々と原発を再稼働し、海外へ原発のプラント輸出を続けるわが国のことがしばしば話題にのぼりました。 そんな中でけなげな生き様を提示しているきのこや植物の生命力は無限にみえますがそれこそかいかぶりというもの。すでにあらゆることが手遅れの感ありですが、しかし、このままでよいはずがありません。 さて僕達ちょっと背伸びの庶民はどう行動すべきなのでしょう。 そんなことを切に感じる川西きのこクラブの納め会でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月22日 21時18分06秒
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