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カテゴリ:ムックきのこクラブ
追儺の夜が明ければいよいよ春。雨水19日まであらゆるものに春の兆しを確かめる日々が始まる。面白いことに春を焦がれた蕪村には立春の句がひとつもない。本音のところでわが世の春を信じていなかった人なのだろう。春定まって以来の春を感じる句づくり、とりわけ逝く春の句は多く残されているのにね。 春に向けて、隔月刊MOOK『きのこ』の再チェックをはじめている。 読み返してみると、後にも先にもきのこそのものの世界はこの13巻に加えるものは何ひとつないことが見えてくる。MOOK『きのこ』は、はるか昔にハードウエアとしてのきのこ世界を越えてしまっている。 このあっけらかんとした思いを胸に、明日よりスーパーきのこの世界で存分に暴れる素地を作っていこう。 山寺や撞きそこなひの鐘霞む 蕪村 能因の「山寺の春の夕暮れ来てみれば入相の鐘に花ぞ散りける」を俳味豊かにひねった蕪村の春昼の句を追儺の夜の座右としよう。 ムックきのこクラブ2月の旅は、発酵茶としてのウーロン茶の茶会ではじめよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年02月03日 18時35分14秒
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