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カテゴリ:川西きのこクラブ
「ハルジオン・ヒメジョオン」とくれば、ユーミンのLP『紅雀』の中の同名の曲をただちに思い浮かべますが、今を盛りと咲いている似通った野草の見分け方のお話しです。 ハルジオン(春紫苑)の茎は中空、ヒメジョオン(姫女苑)のそれは中実。花を手折って調べればわかりますが、ひと目見て判断する方法は、蕾の状態のときの花が常に垂れるのがハルジオン(写真)、ヒメは決して垂れないのだそうです。知らなかった。 春を知ってしまった年増の春紫苑の乳は垂れ気味。幼さや若いことを意味する姫を冠した女の苑さながらの野草は、乳が決して「たらちねの母」状態にならないなんてなんと人間臭いことでしょう。今ならセクハラ発言と言われかねないですよね。 暖地の平地で咲き競う場合もオバタリアン格のハルジオンのほうが優勢だというので尚更ですね。 さらに、花がピンクのうす化粧をしていたとしてもヒメに比べると多少とも色が濃いと、どこまでもうなづけることばかりで、唸ってしまいました。 学名は、どちらもキク科で年増のハルさんは Erigeron philadelphicus 、大正年間に渡来した帰化植物。若いヒメのほうは Erigeron annuus 、ハルさんより一足早く、明治初期に渡来したと言われます。 野遊びの楽しさは、お勉強するという態度を捨てて、雑草と一言で片づけられてきた草花や無視されてきた虫たち、彼らよりもっと変だとキモイ代表とされてきたキノコたちの語りに虚心坦懐に耳傾けること。 知らなかった世界がぐんと広がって、世界の見方が変わってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月26日 13時55分19秒
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