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カテゴリ:川西きのこクラブ
スタートは真如堂。この日のコースは思ったよりも長丁場で、よく歩きました。過乾燥の日々が続きましたので本日の同行者は、きのこはあきらめムードいっぱいでしたが、この山域が妙見の日裏に当たり、伏流水が幾筋もながれている関係からか、高温多湿の空間が保たれていて多数のきのこたちと遭遇して歩をすすめるほどにおおよろこび。 小粒ながら美しいニオイコベニタケ Russula mariae の幼菌。 先日のムックきのこ堺の旅ですっぽかされた木登りきのこの代表選手・ヤナギマツタケ Agrocybe cylindracea はずいぶん小振りでしたが、妙見で数個体再会。ストレス解消いたしました。 この日方々で出会った可憐な花をつけるオハグロソウ。 同行の植物通・せっちゃんによると葉のへりが黒く縁どられることからその名があるとか。 僕のこの出会い系サイトに新しく仲間入りを果たしました。 ひょうきんなまれ人というべき、ものぐさたろうのひきがえるどん。僕たちの感激ぶりにもそしらん顔で、目も合わさずにうっとおしいからはやく立ち去れの一点張り。 イグチはキッコウアワタケ Xerocomus chrysenteron が圧倒的多数をしめ、キニガイグチ Tylopirus ballouii、ミドリ二ガイグチ Tylopirus virens(写真上) がちらほら。 美形のミヤマベニイグチ Boletellus obscurecoccineus(上)、コウジタケ Boletus fraternus(下) もお出迎え。 ヤマイグチLeccinum scabrum、アカヤマドリ Leccinum extremiorientaleもすこし。 馬糞のような松林のイグチが見かけられないのは観照旅行としては最適ですね。 テングの仲間では猛毒菌のフクロツルタケ Amanita volvata、 コテングタケモドキAmanita pseudoporuphyria (写真上)が多数を占め、この山域には珍しいヘビキノコモドキ Amanita spissaceaも少々。 またいよいよ盛期を迎え始めるタマゴタケAmanita hemibaphaが1個体、カサを蹴られて道のべに。次回のムックきのこクラブの奥摩耶の旅の期待が膨らみます。 変形菌では子実体形成がゆるやかでまだ未熟体のクダホコリTubifera ferruginosa(上)とおなじみのマメホコリ Lycogala epidendrum(下)と ヤニホコリMucilago crustaceaの変形体と思しき白色の粘菌が倒木上にみられました。これらはアメーバと同じく動くことから近年きのこから除外されましたが、僕にとってはとりわけすぐれものの友人そのものです。 この奥の院の妙見こそが本来の地主神の妙見です。 奥の院では、撞木から綱をとって鳴らさぬようにしている梵鐘を例によって不謹慎居士の私めが、よじのぼってキンコンカンと鳴らしたため、妙見神が猛烈な豪雨を約30分間降らせました。それ見てみい。祟りじゃ。とみんなしっかりと思ったでしょうが、教養が邪魔して口にはだしませんでしたが、目がそう語っていました。僕としては雷もほしいところでしたが、こちらはケチったようです。雨(飴)だけ!!。昼時でしたので、昼を摂り画伯のお得意レシピ・麹漬けのマシュマロをいただきました。ひょっとすれば、この暑い時期によく来てくれたとの歓迎の雨だったかも。 イッポンシメジのグループでは赤黄白とイボカサタケが勢ぞろい。 アカイボカサタケはRhodophyllus quadratus(上)とキイボカサタケR.murraii は正式学名が付与されていますが、シロイボカサタケ Rhodopyllus murraii f. albusはキイボくんの変種(form)とみなされ、フォルマ.アルブス(=白色変種)が付せられています。或るブスなんてひどいよね。 このほかにもヌメリガサ Hygrocybeの仲間たちが数種。あんよが毛むくじゃらのニワタケ Paxillus atrotomentosusなどが散見されました。 野間集落まで降りてくると、青葉ずくの野間の大ケヤキにはバスの時間の都合で無理とのこと。そのかわりに延喜式内社の野間神社に詣で、地黄への道なかばにある能勢のつくり酒屋に立ち寄って澤山画伯おごりの能勢の吟醸酒、伊丹の池田さんおごりのスーパードライで乾杯。 妙見口では美男美女なかなか別れづらいものがあり、駅前の茶店で長らく忘れていた味覚ミルク金時を賞味して、名残を惜しみつつも遂にはそれぞれの家路に引き裂かれて車中の人となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年07月25日 17時25分31秒
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