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カテゴリ:ムックきのこクラブ
秋晴れの1日、良弁の修行の地・春日奥山を目指した。 興福寺の塔が見えてきたところで良型の光まみれのテングタケがご挨拶。 観光客に愛想をふりまき、鹿センベイにあやかる小鹿のかたわらには、その名も鹿茸の名で通るウラベニガサが顔をのぞかせていた。 奈良公園でおなじみのヒラフスベがせまりくる冬の準備に余念がない。 近年、近畿の森という森は、広葉樹枯れの指標キノコ・カエンタケでどこも大賑わい。奈良公園・滝坂の道も随所に顔を出し始めていた。 人ごみを抜けホットしたところで、まず乾杯。本日の発酵食品は、左よりパンべーロ・ラム、紫芋焼芋焼酎・農家の嫁、宗像みやげの純米酒・沖ノ島、発泡ワインのてぐみ、山ぶどうのワイン、そして自家製リキュールなど。肴はわさび風味のかりんとう、近年めっぽう採れなくなったコウタケの炊き込みご飯と乾燥コウタケ、茗荷と貝割れサラダのハムロール、つくば名産の乾燥納豆。いつもながら皆さまの発酵食品、きのこに対する情熱には感激いたします。 さて、ほろ酔い加減でいざ昇り(?)始めると、さっそくヒラタケの幼菌。 「待ちくたびれましたわ」とご機嫌ななめのナラタケ。 この街道筋ではおなじみのパラソルマッシュルーム・カラカサタケ。 しっとりとした空気につつまれたイヌセンボンタケ。 良型のチャツムタケに出会って感激していると、この滝坂路では初見のオオワライタケが2株。 オオワライタケ Gymnopilus spectabilis まさに見事な個体群でした。幻覚性の中毒を起こす典型的なきのこだ。 中~大型で黄色く茶褐色のツバをもつ。肉質のしっかりしたきのこ。噛んでみれば苦い。少量を噛むぐらいでは中毒しません。近畿の低山地帯では比較的めずらしいきのこなので、この写真の印象を頭に叩き込むこと。 舞茸は採ったうれしさに舞うというが、こちらはラリリ気分で笑いながら踊り出す症状を呈する。ウソだとおもうなら食べてみればたちまちお分かりいただける。 万葉の小径でみつけたクチベニマイマイ。大原さんに聞くと奈良盆地は原因不詳ながら、カタツムリ希少地帯だそうだ。 滝坂の道のヤママユガ 次回は、良弁が通いつめた頃にはまだ存在しなかったであろう春日奥山滝坂路の石仏群をご紹介しよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年10月11日 19時03分24秒
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