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2018年02月20日
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 弘仁寺からは、天理と奈良東大寺を南北につなぐ県道(上ッ道山の辺の道)をとり、北へ30分ほど歩くとこんもりした竹林で覆われた小山がみえてきます。近づくにつれ、山全体が稲荷の森的な雰囲気が漂い始めます。まずは最初の稲荷神社に詣で、やや東へ辿ったところにある赤鳥居をくぐり、竹林の森を北へ進んでいくと神社に出ます。ここは、山全体が神の域のような設定です。さらに進むと掃除の行き届いた参道に出ます。そこが円照寺です。



途中こんな立派な神社もありました。

奥へ奥へと竹林の中の道は続きます。

 円照寺は後水尾天皇第一皇女・梅宮様が仏頂国師を師として22歳で出家され、翌年(寛永18年・1641年)京都の修学院に同名の寺を創建、深如海院宮大通文智公主となられます。
 寛文9(1669)年、後水尾天皇の中宮・東福門院の篤志によって将軍家から寺領300石を寄進せられ、この静寂の地に禅苑を開基されたと伝えられています。臨済宗の寺院で通称・山村御殿と呼ばれ親しまれてきました。以来第6世・伏見宮文秀女王殿下まで門跡寺院として法灯を継いでこられました。
 開山の公主は、母の菩提のため毎年華花会を開かれたので、その伝統により華道山村御流家元として知られています。


 そのせいで禅寺というより華道会館のようなたたずまいです。       
 しかし、荒れ果てた竹林の奥に、突然こんな広大で瀟洒な寺域が出現したのには驚きました。非公開寺院のため、トイレを借りるにとどまりましたが、生垣の椿がとても美しい寺でした。





   
 山門を出て竹林の道を戻らずに長い参道を下り県道に出たところにバス停がありました。助平心を起こして当初立ち寄らずにおこうと思っていた当寺に立ち寄ったおかげで、これから1時間余りかけてとぼとぼと疲れた足を引きずってJR帯解駅へ戻る必要がなくなりました。まもなく市バスが到着。近鉄奈良駅まで車上の人となり、めでたしめでたしのフィナーレでした。​​​​​





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最終更新日  2018年02月20日 15時02分34秒
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