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夢みるきのこ

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2018年04月10日
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​​​​​​​​ ムックきのこクラブの4月は、大竹茂夫画伯の案内で京都桂の苔寺(西芳寺)界隈の冬虫夏草と出会う旅。アミガサタケ(Morchella グループ)はちょうどエア・ポケットに差し掛かったことでもあり、この界隈ではみかけられませんでした。
 往時に比べて近畿一円、いずれの場所でもめっきりきのこは少なくなっていますが、とはいってもきのこ目を具備した面々による探訪会ですので、この日セミタケ、ガヤドリタケ、アリタケ、そしてクモタケにもちらほら出会うことができました。​茂夫さんありがとう。


​オオセミタケ​ Cordyceps heteropoda

 茂夫さんによるとオオセミタケも郊外では寄主はヒグラシ、洛中では寄主はアブラゼミが多いとのことです。

 感染を免れてうまく羽化でき、もぬけとなったヒグラシの去年の抜け殻も近くに出ていました。

​ガヤドリナガミノツブタケ Cordyceps tuberculata​​



タイワンアリタケ ​Cordyceps unilateralis​

 蜘蛛から発生した冬虫夏草もちらほらみつかりましたが、まだ未成熟。

 今回のメインディッシュのノムシタケグループは、こんなところでした。この地は、松尾大社・月読神社を中心として、「月のしずく」の会員たちにとっても重要な場所である葛野(かどの)の秦氏らの本拠地。この地のきのこちゃんたちの住まいとなっている神社仏閣も今回はシリーズでお知らせします。
 学名は旧のままで用いていますが、私の考えでは21世紀に入ってようやく微生物としてのきのこは、微生物学とは異なり、改めてアマチュアの生物愛好家にとっての生命賛歌の貴重な財に帰属しはじめたという意味で、かっての人為分類による学名を用いています。
「月のしずく」が、きのこと発酵文化を謳うのは、可視的な文化(菌蕈学)と不可視的な文化(微生物学)のバランスこそが重要だというところから出発した新しい流れですので、このことが十分に理解できれば、21世紀のさまざまな矛盾も私たちの活動もはっきりと見えてきます。

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最終更新日  2018年04月10日 12時13分16秒
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