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カテゴリ:川西きのこクラブ
川西きのこの能勢・小和田山では、きのこたちとの稀な再会を果たし、生きていてよかったと思うことしばしでした。
トガリウラベニタケがまず私を呼んでくれたのですが、そばへ寄ってみるとあたり一面トガリベニヤマタケの群落がみられ、トガリベニちゃんたちとも久々の再会でしたので勢いそちらとの挨拶を優先してしまう結果に。 しかし、トガリウラベニちゃんとのなつかしい再会も心にしっかりと焼き付けておきましたのでご安心ください。おもえば、彼女とは小生が立ち上げた奈良きのこクラブの樫原神宮の森で、20年近く前にシイタケの榾木に出ていたのに出会って以来のことですから忘れる筈がありません。 トガリウラベニタケ Rhodophyllus acutoconicus 傘の中心に乳首のような突起をもつウラベニガサの仲間で、以下のヌメリガサグループのトガリちゃんたちとは別格のきのこです。地味なきのこの多いウラベニガサの仲間の中ではとてもキュートなきのこで、私は奈良での初デート以来、この日の来るの待ちわびていたのです。ヒダは幅広く疎で、類白色のちに肉色に変わるのがウラベニガサの特徴ですが、きのこを部分に分解せずに全体の印象で把握してきた私にはそんなことは抜きにしても一目見ただけで一目瞭然でした。傘は2~4.5cmくらいまでなりますが、この日のきのこは2cmくらいの可憐なものでした。 こちらが群生していたトガリベニヤマタケ Hygrocybe cuspidata 傘の径より柄が長いことが特徴で、こちらはしばしば出会っていますが、こんなに広範囲に群生していたのは初めてです。 近くのスギ林ではトガリツキミタケ Hygrocybe acutoconica も手を振っていました。 アカヤマタケ Hygrocybe グループのきのこは触れるとみるみるうちに黒変するのが特徴ですが、これら2者は黒変しないこともその種名判断の大きな特徴の一つです。 ごらんのように同じトガリでも全体の色合いが赤橙色のトガリベニヤマタケとは異なり全体がお月さんの色に近く黄色で中央部のみが橙色であるのが特徴です。 こちらはベニヒガサ Hygrocybe cantharellus だと思いましたが、ベニヒガサは全身深紅のドレスで登場しますので、こちらはコベニヤマタケ。今関博士が命名したHygrocybe imazekii のキッズだと思い直しました。 ヒナノヒガサ、ヤケノアカヤマタケ、そしてミズゴケノハナと類似の小型菌は数多いのですが、しっかりと見つめてみるとそれぞれまぎれもない特徴をもっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月28日 18時25分46秒
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