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カテゴリ:川西きのこクラブ
列島をたびたび台風が襲う今年の野山では、なりをひそめていたアンズタケが9月も終わりに近づいた頃に一斉に顔をのぞかせはじめました。 アンズタケ Cantharellus cibarius フランスではジロールと呼ばれるきのこで秋には市場の主役的存在。 きのこ仲間の間ではいかにも鈴を振って鳴り物入りで登場するかのような派手な発生ぶりをしますので、ラテン名をもじってシャンタレルとも呼ばれ、その名の通りアプリコット(あんず)臭のするきのこです。時期さえ合えば、どっさり出るので僕は種小名のキバリウスにちなんで、ようこそ「お気張りくださいました」とあいさつすることにしています。 傘の径3~8cmくらい。しわ状、あるいは血脈状のヒダをもつことからヒダナシタケグループに入れられてきました。ヒダはあるにはあっても、マツタケのような見事なヒダはないということです。 癒し系の走りの映画『めがね食堂』では、フィンランドのアンズタケが重要な役割を果たしています。 これの小型種(1~2cm)がヒナアンズタケ Cantharellus minor で、微小なこととヒダが交差しないことで区別されます。 いずれも食用きのこでしたが、過剰防衛の昨今では、中毒例が1例でもあれば毒きのことされることから、このきのこも残念ながら毒きのこに分類されてしまっています。困った世の中です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月02日 13時28分40秒
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