|
カテゴリ:川西きのこクラブ
キクバナイグチ Boletellus emodensis 濃いワインレッドの鱗片を傘いっぱいに広げるこのきのこは、中型のイグチ(傘の裏がヒダではなくスポンジ状の管孔のきのこの総称)。林地の立木の根際にみかけるが、朽ち木に出ることもある。 大きさは5~10cm。食用だが、お仲間のセイタカイグチ B.russellii 同様、さほどうまい種類ではない。 しかし、今回の山旅のようにこのきのこがいたるところで群生しているのはきわめてまれで、きのこ世界も大変だなということが容易に見てとれる。 そうなのだ。きのこ発生のもっとも基本的なサインは、その地での種の生存が立ちゆかなくなった際の危険信号なのである。原木栽培のシイタケでは発生期の直前に原木を冷たい水につけたり(冠水工程)するのも、またあるいは、原木を叩くのも(果樹でいうところの成木責め)、そこで菌糸を広げ生活圏を拡大してきたきのこたちに危機意識をあおるためといわれている。 この管孔も切断すると淡い黄色の肉が露呈するがいずれも青変する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月05日 10時44分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[川西きのこクラブ] カテゴリの最新記事
|