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カテゴリ:川西きのこクラブ
ヌメリコウジタケ Aureoboletus thibetanus コウジタケの仲間は、柑子(こうじ)の果実の甘い匂いがすることや、肉が多少なりとも酸味をもつことから名付けられたようで、よく似たヌメリコウジタケとコウジタケ Boletus fraternus との違いは、前者が全体的に粘性をもつこと、青変性がないこと、後者は、ヌメリがなく、傘の表面が細かくひび割れることが多く、青変性があることから区別されるが、こちらはヤマドリタケのグループなので、一目見ただけでヌメリちゃんに比べどことなくたくましさがただよう。麹(こうじ)との関連は、コウジタケのほうの傘の表面が細かくひび割れることが発酵した麹の桶の表面に酷似することに由来するといわれる。-奥澤康正著『きのこの語源・方言事典』より ヌメリコウジタケの属名Boletus に黄金色というAureoがつくのは、このきのこの傘裏の管孔の色に由来すると思われ、この鮮黄色が特徴のイグチだ。きのことつきあいの長い僕にとっても、このヌメリちゃんと森の中で巡り合うと理由はわからないが、なんとなくホッとした気分になる。おそらくイグチ系のどてら姿のごっついものやベチャっとしたきのこが多い中ではそこはかとなく可憐さを漂わせているからであろうと独り合点している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月09日 10時11分16秒
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