|
カテゴリ:ムックきのこクラブ
異常気象は皮肉なことに、ご無沙汰だったきのこたちとの再会をもたらしてくれる。 ツエタケ、サクラタケとの再会は、今年久々に方々の森で果たしましたが、列島の荒廃著しい森に住環境が整って復活したということではなさそうです。 ツエタケ Oudemansiella radicata 広葉、針葉林、あるいはその混交林の地上、時に腐朽材の上にも発生する気ままなきのこちゃん。しわの著しい平らな傘で中央部がやや山形に隆起。湿時、粘性があり今年は中型以下のサイズが多かったのですが、かっては大型のきのこが普通でした。白色の美しいヒダが特徴で、柄の基部がややふくらむことも大きな特徴で、引っこ抜くと長~く伸びた根っこのように出てくるのでわかります。 サクラタケ Mycena pura といえば、昔はスギやヒノキ林の林地や林縁にごく普通にみられ小型のものが多く、桜餅のクマリン臭がすると見つける度にはしゃいだものですが、中型のものともなると、二十日大根のにおいがします。クヌギタケ(Mycena)グループのきのこなので、スラッとしたボディコン姿の小型種と比べると初心者には区別がつかないほど様子も異なります。ついでに葉隠れに雨をしのいでいたモスラくんのことも。 ニワトコドクガ Topomesoides jonasii 乳白色の正装のお召し物の前翅に黒丸の紋所。そして翅のへりに黒褐色の流し模様。まさに正統派・毒蛾というべきお姿です。ニワトコを食草として育つことからの命名でしょうが、列島ではおそらくカマツカを食べて育ったのではないかと思われます。菅山寺の山門手前の歴代住職の墓所近くの梢でみとめました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月19日 11時31分30秒
コメント(0) | コメントを書く
[ムックきのこクラブ] カテゴリの最新記事
|