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2020年12月18日
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 フユワラビ ​​Botrychium ternatum​​​
  多宝塔より地蔵坂を上り詰めると不動明王を祭った本堂と開山廟があり、仏足石も古瓢句碑も蘇鉄の葉隠れにある。そこはさすがに冷暗所にふさわしくフユワラビがあり、同行の稲葉さんが目ざとく見つけてくれました。ラテン名のポツリキウムはボツリヌス菌と同じブドウの房状ということで胞子をつけた穂を言い表したものでしょう。触れると胞子のうから胞子を煙草の煙みたいに放散します。

​​ ヤブコウジ Ardisia japonica ​​​
 南天や千両、万両といった赤い実をたわわにつける冬の季節に、ひっそりと林の隅の光の乏しい場所に息づいているのがヤブコウジです。サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。背の高いものでも20cmどまり。真夏に咲く花も実もつつましやかで万葉集では山たちばな。赤い実をほんの数えるほどつけることから背の高い派手な常緑樹に対して十両と呼ばれています。以前ご紹介した竜のひげの実の碧い玉同様、僕の冬の楽しみの草の実です。
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  ヒラタケ ​​Pleurotus ostreatus​​
  ふつうは春から秋、広葉樹や倒木から多数、層を成して発生するが、この冬の季節に出るヒラタケはカンタケといって雪国ではとりわけ珍重される。商品名「なんとかシメジ」と名をつけられてスーパーなどで売られているものはすべてこのヒラタケの改良種である。
​​ラテン名​ Pleurotus​ は、片方の耳ostreatus​ はオイスターのカキのこと。奥の院から生駒山上遊園地へ向かうケーブル脇のルートで見つけました。
 そして今回の旅の終着点、石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。ここのお百度巡りは有名で四六時中数十人がそれぞれこよりを手に回数を数えながら群れを成して歩いています。しかし、この神社、今でこそでんぼ(できもの)の神様になっていますが、神武東征以前に大和の地で先住民の蝦夷たちと共同統治をしていたと伝えられる物部の祖・饒速日命(にぎはやひのみこと)を祭る神社なのです。次春の旧正月の頃、参拝を予定している三輪山の神様・オオモノヌシや出雲族と深く結びついている神様です。





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最終更新日  2020年12月18日 09時48分20秒
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