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カテゴリ:川西きのこクラブ
今年度、見納めのきのこは、銀山の通い詰めた谷川で再会を果たしたイトヒキミジンアリタケ。度重なる風水害で立ち入りが困難だった谷川の入口付近が多田銀山の観光資源に目覚めたボランティアの皆さんが山稜部の間歩(まぶ)への道をつけてくれたことでほんの取り付きの部分だけではあるが入れるようになった。 そのお蔭でかって冬虫夏草の宝庫であった谷筋で再会できる運びとなったのが、こちらのアリの頸部から発生する長々しい名前のアリタケである。いたるところの葉裏からわんさか出ていて久しぶりの再会を喜んだ。 冬虫夏草の研究家でアーティストでもある大竹茂夫さんと先般話した際に、発見者の名前のootakeを冠したこのきのこ、タイワンアリタケであったと聞いた。 またその間の詳しい経緯は彼の画業とのからみで「月のしずく」次春3-4月号で紹介したいと思っているが、とりあえず、過去の源氏名のイトヒキミジンアリタケとしておく。硬質で越年生のため周年見る事の出来るとはいってもなかなか出会いの機会はめったにないこのアリタケに再会できたことはなににもましてうれしい。 こちらも年の瀬にふさわしいきのこ。長い間出会っていなかったので名前が浮かばず、いよいよアルチューハイマ―になってしまったかなと思ったが、傘の裏の形状からようやく思い出すことができた。 ヌメリガサの仲間のウバノカサである。傘の色の白いのはオトメノカサ。いずれも美形である。初冬のコケに覆われたところに発生するが、このきのこは落葉の間から出ていたのも同定を困難にした理由のひとつである。 このオウギタケやクギタケのような美しいヒダの形は脳裏に焼き付いた。 そして銀山の里山の路傍を彩るきのこはコガネタケである。 こちらも去年かおととしの丹波の篠山の三尾山で見かけて以来のこと。今年は全体にきのこの乏しい1年であったが、こうして年の瀬に三つ指揃えて律儀に挨拶してくれたのにはひとしお感激したことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月08日 12時32分54秒
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