京都の西部・亀岡は、影の京都とおぼしきところ。元出雲神宮もあり、いろいろな宗教伝承が伝えられている。
にわか雨と晴天が変わり交代に訪れるサウナ状態の真夏の低山を訪ねました。シロハツに代表されるベニタケの白色グループのなかでも、高温のピーク時に顔をのぞかせるシロハツモドキ Russula japonicaがこの日は全山満ち満ちていました。優に数百は出ていただろうと思います。かってのきのこ初学の頃、関西と関東で男女2名ずつ偶然同じ日にこれを試食して、女性だけが中毒したことがありました。私たちは神戸の有名山菜料理店で亭主が特別に調理して出してくれたものを。関東ではきのこ採り仲間が一緒に食べたと言います。食べて10分もすると敏感な人はたちまち嘔吐。それから翌朝まで5、6回トイレに駆け込んで胃の中のものをすっかり出し切って数キロやせたと言っていました。ところが男性はいずれも中毒の兆しもありませんでした。
図鑑にも遠慮がちに「人によって中毒する」と書かれています。シロハツの仲間の中ではヒダが極端に密で、夏の暑い時期に出ているのは大体このきのこと相場は決まっています。
この日、私は古代史の白と赤の勢力のせめぎ合いについて思いを巡らせていたところだったので、山道に沿ってこのシロハツモドキが閲兵式のように居並ぶ姿はきわめて印象深いものがありました。
この紅白の歴史図式を日章旗にたとえて月のしずく41号にも触れましたのでおたのしみに。