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夢みるきのこ

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2023年08月12日
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 一昨年、P.スタメッツの『素晴らしききのこの世界』が封切られ、NHKで『超進化の世界』が放映、朝ドラでも牧野さんの『らんまん』が人気を博している。これらの諸現象は、メタバースがいよいよ本格化しバーチャルリアリティの夢の世界が現実味を帯びはじめた21世紀の今、日常化しつつある遺伝子や微生物のミクロ世界の安易な取り扱いに疑問を抱く人たちに一歩すすめてある種の覚醒を促しているように思える。
 見えないミクロの世界の存在を素晴らしい色彩とフォルムで提示してきたきのここそが21世紀のこれからのNEO博物学のあらたな対象となる。
 今ようやく真にきのこの時代がはじまったところなのである。

 それは、すでにあらゆる事が後手後手にまわりはじめた環境問題に電子顕微鏡や衛星通信を持ちえない我々にできることは何かを突き付けている。このことにいちはやく気づいて準備をはじめてきた人たちはすでに動き出しているが、その新しい博物学の究極のよりどころは、身体性、すなわちわれわれ生き物は捨てがたい身体を持っているということに求められそうだ。

 まさに21世紀のNEO博物学の始まりの季節に今われわれは立っていることを改めて申し上げたい。
 そしてこのやり直しの利かない乗るかそるかのNEO博物学の担い手は、科学者でも文学者でもなく、科学と文化を想像を絶する手法で統合する力をもった優れた複眼と表現力の持ち主であるアーティストたち以外に考えられない。


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最終更新日  2023年08月12日 09時23分00秒
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