|
カテゴリ:きのこと発酵文化「月のしずく」
日本にいてキルギスのことを身近に感じることはまずない。周りを準独裁国家の覇権国家に囲まれ、かつ資源産業の無い本来的に牧畜国家である内陸国家キルギスの未来は険しい。そんなキルギスから日本へやって来て日本人以上に日本人となったナズムさんの話がユーラシア協会であるというので、覗いてきた。ソ連邦崩壊後、幾多の困難を乗り越えて2005年3月チューリップ革命でアカ―エフ大統領が就任。2010年4月四月革命でバキエフ大統領に代わり、オトゥンバエフ・ローザという女性大統領の1年余りの中継ぎを経て2020年10月革命を経てジャーンバエフ大統領、ジヤパーロフ大統領に代わるもロシアの介入などがあったのち2021年1月すったもんだの末ジャパーロフ大統領に落ち着いたが、いまだ安定化にはほど遠く多くの国内問題を抱えて推移しているという。 本来、遊牧民中心の国家で各部族の独立性が強く、加えてわいろの常態化もあり、スタンダードな近代国家の枠組みに収まりきれないところが多いと彼は語った。将来的には(国家的には)豊かな自然を活かした観光とIT産業による未来を模索中だと語っていた。 彼は日本でアリエンタ株式会社を立ち上げ、キルギスのハチミツや乾燥リンゴのスナック菓子などの販売を始めているという。その他、通訳や翻訳でキルギスと日本、キルギスと世界の橋渡しの役割を果たしたいと考えていると結んだ。前途多難ではあるが、やりがいのある仕事なのでたゆまず努力を続けて欲しいと心から思った。久しぶりに寒い一日で麻痺の手足が思うように動かない一日だったが、行くだけの値打ちは充分にあった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月18日 08時51分46秒
コメント(0) | コメントを書く
[きのこと発酵文化「月のしずく」] カテゴリの最新記事
|