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テーマ:マジック・手品について(477)
カテゴリ:マジックの本
今日は、オリバー・ホー(Oliver Ho)の Amazing Math Magic を紹介します。作者については詳しく分かりません。ただこのほかにも子ども向きのメンタルマジック解説書、カードマジックの本などを書いているようです。この本も子供向けのようですが、トリックの選定にはセンスの良さを感じます。はじめはよく知られた1089のトリックからです。トリックを知らなければ、驚くべきトリックです。簡単に言ってしまえば計算結果を予言するトリックです。そのほかにこのトリックの応用例をいくつか解説しています。基本的にはいつでもどこでも行えるというのが強みです。
指を計算機のようにして掛け算を行うというトリック?もあります。どのようにマジックとして見せるかは難しいところですが、やってみるとなかなか不思議です。これをもっと複雑にしたものは、マーティン・ガードナーの『数学魔法館 』(東京図書)(原題:Mathematical Magic Show)に解説されています。このちょっとした技は、今まで知りませんでした。 ほか、ボブ・ロンジの「インビジブル・デック」のようにカードなしに計算だけで行うカードマジック、失敗したとみえて実は当たっている予言のトリックなどがあります。後者は、日本語で行うことは不可能に思えます。原案はアンネマンの Practical Mental Magic (Dover)168ページ。 アフガンバンドも解説しています。この演出、ストーリーはなかなか面白いものでした。 魔方陣のトリックもありますが、そこには魔方陣の数字を暗記していれば作れるとみもふたもないことが書いてありました・・・。子供向けにしても、作り方そのものを解説したほうが応用範囲が広く、役に立つはずです。 必要な道具を巻頭ですべて示しておいたり、特殊な準備を必要としないネタが多かったりと、全体的には親切なつくりであるといえると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.02 20:07:10
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