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テーマ:マジック・手品について(477)
カテゴリ:マジックの本
ロベール・ウーダンの自伝には、かなり誇張された部分があるそうです。(この本も読んでみたいですね。『奇術師の告白』という英訳があるみたいです)。
それはさておき、『ハーマンの本』の伝記の部分をやっと読み終えました。これを読んで思ったことは、ハーマンは大胆だったということです。兄弟そろって。カールの大胆さについては先述しました。今日は弟、アレクサンダー・ハーマンの大胆さを見てみましょう。彼は町で、ある人に訴えられました。罪状は時計を盗んだというもの。警察官まで来て、ハーマンは連行されます。ハーマンは取調べにかけられますが、そこで訳の分からないことが起きます。警察官のバッジやピストルがなくなったのです。そしてそれは、訴えた男のポケットから出てきました。さらに、盗まれた時計を持っていたのは警察官でした。これらは、ハーマンのマジックでした。彼は最後に名乗って(有名だったのです)罪を免れました。 普通のマジシャンにはとてもできないことです。皇帝の時計を投げ捨てる(不利をする)よりも大胆かも知れません。しかもこれは何かの企画ではなく、自発的に行ったものだとか。そ言えばフーディニにも警官相手に演じた恐るべきマジックがありますね。 相当な自信と、自分の有名さに対する確信が、少なくとも無ければできない技です。まあ伝記ですから・・・・・・、史料の宿命でしょうか。ウーダンのように『仮面を剥がされる』のでしょうか。 町でこのような場面に立ち会ってみたい、とふと思います。私ですか?そんな大胆な人物ではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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