mahi-mahiのめんらー斬り

以前にもこの場で書いたのだが、このブログでは商品の価格をあえて書かないことに

している。価格の高い、安いは人の価値観で大きく変わるものだし、あえて書かかな

い事で読んでいる人達に余計な先入観やら何やらをらーめんの味以外で考えさせたく

なかったからだ。もちろん店の雰囲気とか接客態度に関しては先入観になろーと私の

感じた事なのでこれからも書きますけどね...。

しかし、今回（だけ）はあえて価格を書きたいと思う。

小田急線「豪徳寺」駅、改札を右に出て左側の「京樽」の角を左に曲がったところ。

「満来」だ。豪徳寺周辺は私の地元だが、特にこの店に通っていたわけではない。

あまりにも近すぎてかえって行ったことのない店って結構あると思う。

知ってはいたけど、あまり入ったことのなかった店。

私にとってそんな店だった。



店に入るとどこかノスタルジーな印象。二人掛のテーブルが4つとカウンター席。

ぷーんと懐かしい灯油のにおいがすると思えば、石油ストーブの上でやかんがグラ

グラしている。

店員は5～60代のおばちゃんと厨房のおじさん。店主はおそらく店の奥にいる老人

だろうと思う。その老人は自らお客に料理を配ったり椅子を直したりしている。

足腰もしっかりしている。現役バリバリだ。

ここで注文したのはらーめん並。驚くなかれ、らーめん並でなんと200円也。




ちなみに大らーめんでも300円。いやホントに。メニューは中華料理店なので豊富

だが、餃子が1皿350円。安い！って思ったのもつかの間、大らーめんの方が餃子よ

り安かった...。なんという価格破壊ぶりだろう。ここには物価の波は届かないのか？

まぁ安いと私が言っても実際それでも高いと言う人もいるかもしれない。でも安いよ。

直接店員に聞いたワケではないが、おそらくそうゆう事をあえて昔から守り続けてい

るのだろう。いつから？どんなきっかけでそうなったのか？聞けなかったのが残念だった。

お味は、醤油のスープに海苔、シナチク、長ネギ、チャーシュー、ナルトと王道の

具が勢揃い、結構イケる。ちょっと麺が柔らかい気もしたがご愛嬌。


ラーメン並

店主の魂のこめられた一杯に違いはない。

ちなみにこの店主、今年で95歳。

日本ボウリング協会 全国長寿ボウラー番付の「横綱」だそうな。どおりで元気なワケだ。

らーめんも、人生も、一本筋の通ったストライクな店なんだなぁ。

ごちそうさまっ。

★★★☆☆