カテゴリ:サンドウィッチ
りずむの部屋に来たみゅうとクレア。
クレア:「えっと…魔法のミシンの取説…」 みゅう:「あら、これ何かしら」 クレア:「あ、みゅうちゃん何? 何か見つけたのー?」 みゅう:「これ。このノートに」 クレア:「魔法文字だねー」 みゅう:「読める?」 クレア:「うん、でも古いね。 今じゃ見ない字もあるっぽい」 ***** 春の陽差しに慣れた体に 真冬の風は寒すぎて 風邪を引いてしまいそう 鼻をぐすっとすすりながら ひとり呟く 風の中 青い夜は大好きだけれど ひとりぼっちは寂しいの 冷たい雪も融けて消えてく どこへ行ってしまったの ひとり呟く 雪の中 振り返れば すぐそこにある 暖かな家 ともだち そして 私の一番大切な人 帰りたいけど 帰りたいけど… 先が見えない薄暗い森 湿った霧がたちこめる 黒い吐息が私を犯す もう戻れない 昔の私に 新たな仲間が 待っている もう戻れない 帰りたいけど 戻れないの 遅いのよ ***** クレア:「だって」 みゅう:「また詩?」 クレア:「っぽいね」 みゅう:「りずむさんの?」 クレア:「じゃないとおもう。 字ぃ違う」 みゅう:「じゃあ誰の?」 クレア:「わかんない。 でもクレアなんかやだこの詩」 みゅう:「なんで?」 クレア:「なんか凍えそう」 みゅう:「そういえばなんか… あれ、あとは全部真っ白だ」 クレア:「一つ作ってやる気なくしたんだよきっと」 みゅう:「あはは… でも、なんかほんと寂しい感じするね」 クレア:「あ、なんかここにサインみたいのがある」 みゅう:「ん?あ、ほんと。 なんか三日月みたいね」 クレア:「何かなこれ」 みゅう:「さあ… あ、これよこれ。 魔法ミシンの説明書」 クレア:「ほんとだ、よく分かったねみゅうちゃん」 みゅう:「うん、魔法文字ちょっと勉強してるから。 さっきのはわからなかったけどね」 クレア:「そうなんだ。よかったらくれあ教えてあげるよ?」 みゅう:「ありがとう、じゃまたお願い。 …っていうか、こんどうちに遊びに来ない?」 クレア:「え、いいの?」 みゅう:「もちろんよ」 クレア:「わー、楽しみだなー… 絶対だよ?」 みゅう:「ええ。 じゃ、戻りましょうか。 みんな待ってる」 クレア:「うんっ!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 18, 2006 11:07:29 PM
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