カテゴリ:NHK朝ドラ
NHK「朝ドラ100作ファン感謝祭」。
名シーンランキングの1位は、「ちりとてちん」の渡瀬恒彦でした。 この結果に、 思わず ( ゚д゚)ポカーン となった視聴者も多いことでしょう。 今回は、ネット投票による結果ですから、 おもに若い視聴者層の好みが反映されたでしょうし、 事実、選ばれていたのは、すべて2000年以降の作品でした。 しかし、 そうはいっても、 なぜ「ちりとてちん」?? あれって最低視聴率を記録した作品じゃなかったっけ?? しかも渡瀬恒彦ってだれ?? オジサン?? どうしてヒロインじゃないの?? 恋人役でもないの?? おもに若い人が投票してるはずじゃないの?? などなど、 視聴者の脳裏には様々な「?」が湧き上がったことでしょう。 しかし、一方では、 この結果に思わず大爆笑した人もいるに違いありません。 なぜなら、こと「ちりとてちん」にかんしては、 このような不可解なことがさまざまに発生しうるからです。 ◇ 一般に「ちりとて信者」といわれる人たちが、 はたしてどのくらいの規模で存在しているのか、 わたしには分かりませんが、 おそらくNHKのほうでは、かなりの精度で把握しているのでしょう。 ネットをちょっと調べてみると分かりますが、 いまや、この「ちりとて信者」の集団は、 かなり強固なかたちで「アンチ半青」とも結びついているようですから、 おそらく、それほど大きな集団ではないのだろうとも推測されます。 ごく限定的な嗜好だけを共有した、きわめてリジッドな集団なのです。 NHKとしては、 こうした熱狂的な集団の欲求には下手に逆らわず、 むしろ、SNSの時代であることを考慮して、 その狂気的なエネルギーを朝ドラ支持層に取り込むのが賢明、 と判断しているようです。 まさしく今回の「ファン感謝祭」も、 この熱狂的な信者集団を満足させるために設えられた特番だった、 と言っていいでしょう。 わざわざ最初から「1位」だけを隠して、 それだけを後半にまで引っ張るといった演出にも、 彼らの欲求をいかに満足させるかに腐心している様子がうかがえました。 ◇ もちろん、 どんなに熱狂的なファンが一部にいるといっても、 それがそのまま視聴率に結びつくものではありません。 事実、 あえて「ちりとてちん」のアンコール放送を、 これまでBS-hiだのプレミアムだので実施しているあたりには(笑)、 しっかりとNHKらしいしたたかさも見え隠れするわけです。 ◇ はたして「ちりとて信者」の人たちが、 いったい何のために、いったい誰のために、 こうした熱狂的な活動に走っているのか分かりませんが、 藤本有紀の「平清盛」が惨憺たる結果だったことや、 渡瀬恒彦が死去したことも、彼らの活動に拍車をかけているようです。 まさか、こんどの「浮世の画家」のために、 NHKが藤本有紀に媚びを売ったとは思いませんが、 一方では、そんな疑いをかけられないための配慮も、 今後のNHKには必要なのかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.20 17:09:44
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