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まいかのあーだこーだ

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2020.08.14
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プレバト俳句。お題は「本棚」。

今回も「異議あり!」ってほどのことじゃないけど、
個人的な感想です。



梅沢富美男は掲載が決定。
非常に印象的な句でした。
いままでの梅沢の句でいちばん面白いかも。

読み終へて 痣の醒めゆくごと 朝焼

ちょっと不思議な作品です。
表向きは「風景」を詠んでるけど、
明らかに「心象」を詠んでいるように思える。
多くの人は、読書後の心象風景だと感じるはず。

ただ「心象」を描いただけの俳句は、
通常なら評価されにくいはずですけど、
この句の場合、
字面のうえで描いているのは、
あくまでも朝焼けの「風景」なのですよね。

実際、梅沢の説明によれば、
中七の比喩は「朝焼」に掛かってるから、
あくまでも「風景」の句であるのに違いない。

でも、結果として、
「痣の醒めていくような朝焼」
という風景そのものが、
読後の「心象」の比喩だと感じられます。

そう思って読むと、
読書体験が「痣」だというのもまた面白いです。
爪痕とか傷跡とかじゃなくて、痣…。

痣を残すような読書体験って、どんなものでしょうか?
どんな本を読んだんでしょうか?



もうひとつ、
気になったのが、森口瑤子の句。

謎解きの頁に 蜘蛛は果ててゐる

とてもユニークな場面を詠んでると思うけど、
助詞の「は」を使った意味が分かりませんでした。

わたしなら「蜘蛛の果てており」とやるだろうし、
さもなくば「朱き蜘蛛 果てり」などとやると思う。

助詞の「は」を使った意味は何でしょうか?
わたしなりに頑張って2つの可能性を考えてみました。

ひとつは、
「あの蜘蛛は、どこにいるんだろう?
 あ、推理小説に挟まれて死んでいる」という意味。
もうひとつは、
「推理小説の人物の生死は不明だけど、
 蜘蛛は、その頁で死んでいる」という意味です。

いずれにせよ、
まるで蜘蛛が小説の世界に入り込んだような、
そんな面白い効果をもたらしてるのかもしれません。

「本に挟まれた蜘蛛は、
 生きている?死んでいる? 答:死んでいる」
みたいなサスペンス効果もある気がします。



ついでにフジモンの句。

扇風機 首振りゆっくり トーベヤンソン

わたしなら「ゆっくり首をふり ムーミン」とやったかも。
でも「ムーミン」だけじゃ、ちょっと意味不明ですね。







水彩画査定も見ごたえがありました。

ナイツ土屋が描いたサボテン。
8時間もかかったそうです。
描くたびに「5才老ける」というほどの集中力だから、
そもそも「好きなものしか描けない」というのも頷ける。

にもかかわらず、
まったく興味のないサボテンを、
おぼんこぼんに見立てて描きあげてみせる発想力には、
ちょっと凄みを感じました。

このほか、
くっきーが描いたプラレールの構図と情感。
アンミカが描いた素麺の美味しそうな涼感。

いずれもすばらしかったです。






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最終更新日  2021.12.27 00:28:05
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