テーマ:プレバト俳句(29)
カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
プレバト俳句。お題は「カレーライス」。
今回も「異議あり!」ってほどのことじゃないけど、 個人的な感想です。 ◇ キスマイ横尾の句。とてもよかったです。 遠雷の夜汽車 カカオの奴隷史 社会性を感じさせる題材ではあるけど、 ちゃんと季語が主役になってるのがいいと思う。 遠い世界の歴史に思いを馳せている心境と、 はるか彼方から夜汽車にまで轟いてくる「遠雷」のイメージが、 うまく響き合っています。 わたしの好きなタイプの、静かな印象の句です。 カレーからカカオへの連想は、やや強引ですが、 わたし的には、 香辛料貿易→カカオ貿易の連想なら十分ありえます。 ◇ 一方、 梅沢富美男はボツでした(笑)。 ライスカレー 匙のすっくと氷水 この句は、 キスマイ横尾とは反対に、 季語が主役になってないような気がする。 どちらかというと「匙」が主役になっていて、 季語の「氷水」は脇役になってしまってる感じ。 わたしが思うに、 匙が氷水で冷やされてることを強調すれば、 もっと季語が引き立ったかな、と思います。 それに加えて、 「すっくと」という言葉も意味不明でしたね~(笑)。 てっきりスプーンが御飯に突き刺さってると思った。 これって世代の問題とかじゃなくて、 たぶん表現そのものの問題ですよね。 「すっくと」という擬態語は、 ふつうは立ちあがるときの上向きの言葉だから、 コップに下向きに差し入れてる様子とは、 そもそもベクトルが逆じゃないかという気もします。 わたしなら、 冷水に匙の挿されり ライスカレー とやったかも。 でも「挿されり」って変でしょうか? しかも「冷水」は季語じゃないようです… 後日追伸。 ためしに、 ライスカレー 氷水には匙が銀 とやり直してみました。 「には」という助詞を使えば、 コップの中にスプーンがあることも言えるのでは? と考えました。 なおかつ、 「カレーの黄色とスプーンの銀色」 「ホットな辛さとクールな冷たさ」を対比した感じ。 (昔のライスカレーって、さほど辛くないですけど) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.27 00:29:06
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