カテゴリ:純情きらりとエール
先週の「サクラサク」ってのは、
”桜子錯乱”の略だったのかしらと思うほど、 上京してからの桜子の行動は、常軌を逸しています。 合格発表の人だかりを押しのけて、 我れ先にと自分だけ前に陣取ったり、 達彦に理不尽な逆切れをしたり、 マロニエ荘の住人に泣きながら喚き散らしたり、 笛子にも身勝手な我がままを押し通しています。 岡崎にいた時から、 それなりに自己中ではあったけど、 東京に来てからの桜子は、その比ではありません。 そして、 ダンサーのマリや、 お金持ちお嬢のるり子の意地悪が、 桜子のバトルをいっそう盛り立てています(笑)。 ◇ 岡崎での桜子は、 基本的には笑顔で過ごしていましたが、 東京での桜子は、 かなりの頻度で苦悶の表情を浮かべています。 今後、戦争が本格化すると、 桜子の表情からは、ますます笑顔が消えていきます。 この物語は、 進めば進むほど、不幸の度合いが強まっていきます。 ちなみに磯おばさんも、 かつては東京で挫折した経験があったようです。 (世代的に、桜子の父はモボで、磯おばさんはモガです) 桜子は、 それ以上に過酷な経験を強いられることになります。 ◇ 今週のタイトルは「貧乏なんか怖くない」ですが、 それは、 お嬢のるり子が勝手に言っただけのことで、 基本的に有森家は、 それほど極端な貧乏ではありません。 東京という土地が、彼女の劣等感を刺激するのですよね。 貧乏というのは、むしろダンサーのマリのことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.26 19:20:09
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