カテゴリ:純情きらりとエール
「きらきら星変奏曲」の連弾。
このドラマの最大のハイライトのひとつでした。 もしかしたら、 『蜜蜂と遠雷』や『羊と鋼の森』のなかで、 印象的な連弾のシーンが描かれるようになったのも、 この『純情きらり』の影響だったかもしれません。 ◇ 西園寺先生とはじめて会ったとき、 桜子は「セントルイスブルース」を弾いてました。 だから、もともと西園寺には、 ジャズの文化に対する理解もあったわけです。 耳コピで「セントルイスブルース」を弾きこなし、 滝廉太郎の「花」もジャズ風に編曲していた、 そんな桜子の耳のよさと即興のセンスを、 西園寺はちゃんと見抜いていたのです。 >ジャズは男の世界。 >女に教えるようなことはない。 そう言っていたサックス奏者の秋山も、 じつは桜子の才能に気づいています。 しかし、当時、 川畑文子や淡谷のり子のような女性歌手はいても、 やはり女性のジャズ奏者はいなかったのでしょう。 ちなみに秋吉敏子は1929年生まれなので、 桜子よりも9才年下です。 秋吉の場合は満州育ちですが、 やはり戦前はクラシックを学んでいて、 日本でジャズを弾き始めたのは戦後になってからです。 桜子にも、 戦後にチャンスがあればよかったのですが、 残念ながら、 秋吉のようなジャズピアニストになることはできません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.26 19:19:46
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