カテゴリ:純情きらりとエール
『純きら』と『エール』は、
昭和13年でシンクロしていたのですが、 『エール』のほうは、 あっというまに昭和16年まで話がとんで、 太平洋戦争がはじまりました。 「暁に祈る」を書いていたときは、 たしかに昭和13年だったのですが、 その曲が発表されて映画が公開されたときは、 すでに昭和15年だったようです。 実際の古関裕而は、 「露営の唄」を書く前に、 夫婦で満州旅行をしてますし、 「暁に祈る」を書く前には、 従軍部隊として中国の前線にまで入っています。 ドラマでは、 そこらへんの史実はすべて省略したようです。 そもそも、 朝ドラで中国ロケなんかするはずないのですよね(笑)。 でも、 彼が中国の現状を見ていたことは、 史実としては重要なことだと思います。 ◇ 日中戦争のころの小山家は、 とてもモダンでお洒落で優雅な生活をしていましたが、 さすがに太平洋戦争がはじまると、 服装も食事も質素になって、生活に変化があらわれます。 なんとなく世の中が暗い雰囲気に包まれています。 長女の吟が軍人のもとへ嫁いだのは、 軍人こそが安定した職業だったからでしょうが、 その夫は、前線へ向かうようです。 次女の音の婚約者である五郎が、 豊橋から訪ねてきましたが、 まだ軍服を着てなかったのでホッとしました。 娘の華ちゃんの初恋相手であるハーモニカ少年が、 いずれ出征させられそうで怖いです。 ◇ 「日本男児」という言葉は聞きますが、 「日本婦人」とか「日本婦道」とかいう言葉は、 このドラマではじめて知りました。 戦争ドラマでは、 女性は被害者として描かれることが多いですが、 このドラマでは、 女性の加害性というか、 女性が戦争に加担した面も描かれていますね。 とても重要な戦争の一面ですが、 これも関係者の存命中には描きにくかったことかもしれません。 現在でさえ、 「鬼畜のような敵兵が本土に上陸する」となったら、 竹槍の訓練などをはじめる人たちは出てくるでしょうね。 ◇ 『純情きらり』のほうは、まだ昭和13年ですが、 一日に2話ずつ進めば、ふたたび『エール』に追いつくかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.29 13:49:38
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