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まいかのあーだこーだ

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2021.05.23
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プレバト俳句。お題は「ケーキ」。

今回も「異議あり!」ってほどのことじゃないけど、
個人的な感想です。



まずは名人2人から。

梅沢は掲載決定。
夏立ちぬ バタークリーム強情で
千原ジュニアは1ランク昇格。
とぅるとぅるの求肥に透けている苺

ジュニアのほうは、
求肥のなかの「苺」だけを描写した一物仕立て。
梅沢の句は、
時候の季語と取り合わせていて一物仕立てではないけれど、
やはり「バタークリーム」だけを描写した句。

わたしなら、
両方ともボツにしていたかもしれません…。



一物仕立ては、
描写の仕方に個性や詩情があるのかどうか、
そのセンスが問われるものだと思います。

梅沢の場合は、
「強情」というバタークリームの擬人化描写に、
個性や詩情が見出せるのかどうか。
ジュニアの場合は、
求肥と苺のコントラストを感じることもできるけど、
何より「とぅるとぅる」という擬態語の描写に、
個性や詩情が見出せるのかどうか。

最初に読んだときはボツかと思ったけど…
あらためて鑑賞してみると、
たしかに季節感もあるし、視覚的にも鮮やかだし、
詩情もあるような気がしてくる(笑)。

一物仕立てというのは、
作るのも難しいのだろうけど、
評価するのも難しいなあ、というのが正直な感想です。



北乃きい。
ケーキ屋で浮かぶあの笑み 夏の宵
おみやげのケーキを選ぶ 夏の宵
(添削後)

中七の「浮かぶあの笑み」は、
意味としては十分に伝わると思うのですけど、

頭に思い描いた映像は、
描写といっても心象の描写なので、
そこが俳句としては弱いところですよね。



ダイアン津田。
夏の夕 5色のケーキ持ち帰る
ケーキ五色 家族五人の夏の夕
(添削後)

この添削で異論はないのですが、

わたしなりに、
父の手に五色のケーキ 夏の夕
としてみました。



ABC-Z塚田。
ホールケーキを籠に ギア上げ青嵐
ホールケーキ籠に ギア上げ青嵐
(添削後)

後半の「ギア上げ青嵐」だけ読むと、
まるでジュニアの750cc(ナナハン)俳句?
もしくは石原裕次郎とか近藤真彦っぽいテイスト?

まあ、バイクじゃなくて自転車ですけど(笑)。

若々しくて清々しい場面ですが、
「上五の字余り」と「句またがり」が重なった場合、
リズムとしてどうなのかが、やや気になりました。

あらためて見直したら、
明確な「切れ」がない句なので、句またがりかどうか不明です。




かたせ梨乃。
紫陽花の女子会 今日はバスチーを
紫陽花が綺麗ね 今日はバスチーを
(添削後)

季語に比重を取りもどすために、
「女子会」の語を捨てた添削の意図は、
それなりに理解できるのだけど、

わたし個人の感覚でいえば、
「女子会」と「バスチー」の2語は、
絶妙な"軽薄さ"において響き合っているのです。

それに対して、添削のほうは、
「綺麗ね」と話す女性の優雅さ・上品さと、
「バスチー」という流行語・省略語の軽薄さが、
いまひとつ噛み合っていない気がします。



今週は、
IKKOの句が絶賛されていました。

住み込みの 夜のケーキの苺かな

詠嘆の「かな」は、
安易に字数あわせのために使うと、
非常につまらないものになるけれど、

この句の「かな」は、久々に手応えをおぼえました。

住み込みでの仕事を終えて、
夜の一人の部屋で、
ケーキを出して、
そのうえの一粒の苺にまで焦点を絞ったところで、
作者の心情をしみじみと込めた感じです。

仕事の疲れや、
孤独やら不安やらを帳消しにするような、
楽しみと癒しを一粒の苺に集約したところで、
この「かな」の詠嘆が効いていると思います。




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最終更新日  2022.02.03 04:07:54
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