カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
日だまりに仔猫の眠るボンネット 縦列駐車こつん春の月くすっ
プレバト俳句。 お題は「満車の駐車場」。 今回は、永世名人ふたりだけでした。 ◇ 梅沢富美男。 日だまりに仔猫の眠るボンネット ふわふわの仔猫の眠るボンネット(添削後a) 三匹の仔猫の眠るボンネット(添削後b) お隣の仔猫の眠るボンネット(添削後c) ボツ! 不要ワードもさることながら、 どこにもオリジナリティを感じませんね。 平場でも凡人になりそうな句です(笑)。 ◇ 東国原英夫。 縦列駐車こつん 春の月くすっ …掲載決定だそうです。 たしかに、 「可愛らしくて面白い」ってことで、 これを評価する人もいるだろうけど、 …わたしならボツですね。 問題になるのは、やはり「擬人化の是非」でしょう。 先生は「嫌味のない擬人化」だと言ってたけど、 比喩や擬人化の是非というのは、 「嫌味のあるなし」で判断すべきものなんですか?? そんなボヤッとした解説じゃあ、わたしは納得できませんよ。 そんなんで納得するのは、 せいぜい素直な「いつき組のお弟子さん」だけでしょう。 … 比喩や擬人化の是非は、 そのオリジナリティも重要ですが、 わたしは、やはり「描写性の有無」が重要だと思います。 比喩や擬人化を用いることで、 その描写性が高まるのなら、 (つまり、映像がありありと見えてくるのなら) それは俳句として評価できるけれど、 たんに主観的な表現にしかなってないのなら、 俳句としては評価しがたいと思います。 この場合の「月が笑ってるように見える」というのは、 ごく主観的な擬人化であって、描写的といえるかどうかは微妙。 わたしならボツ。 … ただし、この擬人化は、 「春の月」の描写性は高めていないけれど、 作品全体として、 「春の夜」の澄んだ静けさを描写できている気はする。 それは、おそらく、 「こつん」「くすっ」といった些細な情景や心象に対して、 感覚を研ぎ澄ませた結果なのですよね。 かりに、 縦列駐車ぶつける 春の月笑う だとしたら、 この些細な感覚は表現できないし、 「微笑」なのか「嘲笑」なのか「爆笑」なのか、 分かりにくいってこともあるし、 やはりオノマトペの効用というのはある。 その点を評価するならば、 この句の掲載決定は支持できるかもしれません。 ◇ 玉巻アナは復帰したと思ったら卒業なの? MBSのアナって、 他番組でなかなか見れないから寂しいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.16 13:57:59
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