カテゴリ:NHK大河ドラマ
NHK大河「光る君へ」。
母の仇だった道兼があっさり死んでしまい、 道長もあっさり頂点を極めてしまったので、 意外に展開が早いし、 今後の見どころはどこにあるのかしら? …と懸念もしてたけど、 第21話の「枕草子・爆誕」は、 やはり神回のひとつだったと思います。 越前へ旅立つ前のまひろ&道長が、 10年越しにキスをするピュアラブも素敵だったし、 ききょうの中宮定子に対する百合の感情が、 推し活の文学作品へ結実する描写も尊かった。 ◇ 清少納言の「枕草子」誕生については、 史記 → 枕詞 or 四季 → 枕もとの草紙 みたいな説だったのかな、と思います。 枕草子の跋文には、 宮の御前に内の大臣の奉り給へりけるを「これに何を書かまし、主上の御前には『史記』といふ書をなむ書かせ給へる」など宣はせしを「枕にこそは侍らめ」と申ししかば「さば得てよ」とて賜はせたりし… と書かれてるのですね。わたしなりに意訳すれば、 中宮定子さまに伊周が献上したものをお見せになって「これに何を書いたらよいかしら?帝は《史記》という本を書いたのだけど…」とおっしゃるので、わたしが「あちらが《史記=敷き》を書いたなら、こちらは《敷き妙への枕》でしょ!」とシャレを申し上げたら、定子さまは「なら、あげる!」と下さった。 …みたいな感じ? ◇ ドラマでは、 「あちらが《史記(=敷き)》なら、こちらは枕詞でしょ!」 とききょうが言い、 「あちらが《史記(=敷き)》なら、こちらは四季でしょ!」 とまひろが返したのですね。 そして、まひろが示唆したとおり、 ききょうは四季にかんする随想をつづり、 床に臥せってばかりいる中宮の枕元に、 文字どおり「枕」の草子として届けられた。 ◇ ちなみに「枕草子」は、 春夏秋冬の話にはじまるわけですが、 ファーストサマーウイカという芸名も、 本名の「初夏ういか」からつけられたらしい。 知らなかった! 「ファーストサマーの夜には蛍のおほく飛びちがひたる」 ってことよね。(…ちがう??) 今回も、 まひろとききょうの毛筆草書のシーンがありましたが、 習字をやってたのもキャスティングの理由なのかしら?
次週からは越前編で、 松下洸平が宋人の役で登場するようですが、 国際情勢が絡んでくるのも興味深いところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.17 19:06:02
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