テーマ:歴史なんでも(784)
カテゴリ:鬼滅の刃と日本の歴史。
NHK「地球ドラマチック」を見ました。
今回は《ネアンデルタール人 vs ホモサピエンス》です。 以前、 縄文人と弥生人の遺伝子分布の記事を書いたときから、 ネアンデルタール人とホモサピエンスの関係にも、 ちょっと興味があったのよね♪ ◇ 最初に問われるのは、 「なぜホモサピエンスだけが生き残ったのか?」 「なぜネアンデルタール人は絶滅したのか?」 …ってことなのだけど、 実際は、 ネアンデルタール人が絶滅したとは言いきれず、 現生人類の遺伝子の数%のなかに生き残ってる。 その意味では、われわれの先祖だと言っていい。
◇ たしかに、 純血のネアンデルタール人は絶滅したけれど、 それをいうなら、 アフリカ以外の地域では、 純血のホモサピエンスもまた絶滅してしまって、 いまや両者の混血しか残っていません。 しかも、 (今回の番組では取り上げられませんでしたが) 以下の研究結果によれば、 現在のアフリカ人のなかにさえ、 ネアンデルタール人の遺伝子は混じってるらしい。
これは何を意味するか?? …わたしが思うに、 少数の凶暴なネアンデルタール人が、 大多数のホモサピエンスとの交配を繰り返して、 純血のホモサピエンスを駆逐したのでは?ってこと。 ホモサピエンスがネアンデルタール人を駆逐したのではなく、 ネアンデルタール人が純血のホモサピエンスを駆逐した、 というほうが正しいのではないかしら? ◇ 今回の番組に則していうと… ネアンデルタール人は、 ヨーロッパをはじめとする北方に進出した狩猟種族で、 資源の乏しい過酷な環境で狩りをしながら生き延びていた。 ホモサピエンスよりも脳の体積が大きく、 背は小さいけれど筋力が非常に強く、 肌の色は白くて、瞳や髪の色も明るかった。 木製の槍や火を使いこなし、 アフリカゾウの2倍も大きいアンティクウスゾウを、 協働で追い込みながら狩ったりしていた。 子音や母音を発声できる舌骨をもち、 装飾品を作る芸術的な能力ももっていた。 30人程度の集団で生活をし、 他の集団から女性を迎えて(あるいは略奪して?) いわゆる父系社会を構成していたようです。 しかし、 資源の乏しい環境に生きたネアンデルタール人は、 最大でも総人口が7万人ほどしかおらず、 孤立した集団などでは近親婚を繰り返し、 その結果、遺伝的な多様性を失って、 さまざまな環境変化に適応できなくなっていった。 ◇ ホモサピエンスが、 現在のネグロイドの直接の先祖、 つまり、アフリカの黒人そのものなのに対して、 ネアンデルタール人は、 現在のコーカソイドに似ていて、 つまり、ヨーロッパの白人に近いように思える。 ホモサピエンスが、 温暖なアフリカで繁栄した採集種族だとすれば、 ネアンデルタール人は、 寒冷なヨーロッパを生き延びた狩猟種族ですし、 どちらが狂暴だったかは想像に難くありません…。 ◇ これは、あくまで、 わたしの想像だけど、 人口の増えすぎたホモサピエンスは、 アフリカを出て中東からヨーロッパへと進出した。 そして、そのとき、 ネアンデルタール人の一部は、 近親婚を回避すべく、 ホモサピエンスの女性を略奪し、 混血交配を繰り返しながら遺伝子を残したのでは? そして、その際に、 競合するホモサピエンスの男性を排除すべく、 殺戮を行った可能性もあるんじゃないかしら? ◇ 考えてみれば、 南北アメリカの白人入植者たちも、 先住民族やアフリカ人奴隷を虐げながら、 その女性たちとの混血を進めてきたわけです。 これは、 北方の凶暴なネアンデルタール人が、 南国の従順なホモサピエンスと混血してきた歴史を、 現代において継続してるってことではないかしら? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.09 05:26:51
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