カテゴリ:NHK大河ドラマ
大河ドラマに関連して、
后妃の不倫とか皇統の信憑性が注目されてます。 紫式部の書いた「源氏物語」に、 藤壺の不倫が描かれてるからですね。 ◇ 戦前に「源氏物語」が不敬文学とされたのも、 まさに后妃の不倫が問題だったからですが、 平安時代には、 その話が内裏でも読まれてたわけだし、 ほかならぬ天皇も読んでたのだから、 不敬文学であるはずがない。 これこそ、 れっきとした日本の宮廷文学なのです。 そこでは、 后妃の不倫のお話も受け入れられていた。 ◇ おりしも、 松岡正剛の言葉を借りるなら、 もののまぎれこそ「日本という方法」だと言えます。 もののまぎれは『源氏物語』に記された3つの事件で起こった事象を言い、中でも藤壺事件に伴う事象を言う。 もし天皇陵が発掘がされて、 遺骨のDNA鑑定がおこなわれれば、 もののまぎれの実像も明らかになるはずですが、 時代が進むにつれて、 なし崩し的に神話の嘘もバレていくのでしょう。 ◇ むしろ神仏習合と同じように、 もののまぎれこそが日本の美学なのかもしれません。 すでに天皇も、 古代王権の出自がどこにあるにせよ、 そこに朝鮮半島由来の渡来人が混じると認めてる。 それもまた「もののまぎれ」であって、 万世一系などという、 ユダヤかキリストの一神教みたいな発想のほうが、 よっぽど狂信的かつ差別的だというべきです。
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最終更新日
2024.09.18 02:41:33
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