カテゴリ:NHK大河ドラマ
NHK「光る君へ」第36話。
…いろいろと面白かったです。 ◇ 彰子ちゃんの出産をめぐって、 伊周の呪詛 vs 集団祈祷の大バトル!! SNSでは、 「伊周くん呪詛下手すぎw」と酷評されてますが、 あれだけの大人数にひとりで立ち向かったのだから、 なかなかの奮戦だったのではないかしら? まあ、 現代医学的な観点でいったら、 本人の出産とは無関係なところで騒いでるわけで、 何やってんの? …って話だけど、 当時の日記などにもとづいてるらしく、 あながちフィクションじゃないことに驚きます。 彰子が4月13日、内裏から道長の邸である土御門殿に退出すると、23日には安産を祈願するための法華三十講がはじまった。そこから5月22日までの30日間、朝夕2回の法要が営まれた。その間、5月5日に行われ、女人成仏の功徳が説かれるなどした「五巻日」は特に重要視され、道長の日記『御堂関白記』によれば、多くの公卿が出席したという。また僧侶の数は143人におよんだという。 彰子ちゃんのご懐妊を後押ししたのが、 まひろ(紫式部)の書いた物語だと知って、 ききょう(清少納言)がメラメラと顔色を変えました。 紫式部と清少納言は、 犬猿の仲ともいわれるけど、 これまでは仲良しだっただけに、 どうなっていくんでしょうか??
まひろは、 最愛の道長とも一緒になれず、 夫とも死別して未亡人なわけだから、 他人を羨んでも仕方のない境遇だけど、 ただでさえ女の嫉妬が渦巻く宮中にあって、 けっして誰かを恨んだり僻んだりすることなく、 自分の能力だけで地位を築いてるのは、 とてもカッコいい女性だなあと思う。 ただ、 道長の度重なる"匂わせ"もあり、 まひろのほうが他人から嫉妬されてますね。 「まひろさんと道長さまはどういう関係??」 みたいな噂が立って、妬まれはじめてる。 これって、源氏物語でいえば、 ちょうど「桐壺の更衣」みたいな立場です。 ◇ 実際、 一条天皇を「桐壺帝」と考えれば、 定子さんが「桐壺の更衣」になるのだけど、 道長を「桐壺帝」と考えれば、 まひろが「桐壺の更衣」ってことになり、 さしずめ「弘徽殿の女御」は倫子さんってことになる。 まひろは、 すでに「桐壺の更衣」の部分を書き終えてて、 宮中の人たちは、それを読んでるかもしれません。 https://www.10000nen.com/media/55819/ 一方、 彰子ちゃん&敦康親王の関係は、 さながら「藤壺&光源氏」みたいですが、 敦康親王は、 彰子ちゃんとの関係が変わることを心配してます。 子が産まれたら、私と遊ばなくなるのでしょう? 彰子ちゃんは、 敦康親王への親愛は揺るがないと誓いますが… 彰子ちゃんが男児を産んだことで、 彼の皇位継承者としての地位が後退するのは事実。 伊周や清少納言は、それを苦々しく思ってる。 しかし、裏を返せば… だからこそ、まひろは、 そんな境遇の敦康親王をおもんばかって、 ライバル側である彼のことを、 「臣籍降下した光源氏」に見立てて、 彼を主人公に物語を書いたように思えてきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.26 09:02:09
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