「私たちはどうかしている」第6話。
『わたどう』第一部が終幕です。あいかわらず支離滅裂な脚本と演出。意図的にやってるのか。ただ収拾がついてないだけなのか。原作内容を時間枠にはめ込んでるだけなのか。たんなるヤケクソなのか…。◇伝統が息づく北陸の古都。因習にまみれた世界と陰湿なイジメ。殺人サスペンスと結婚ロマンス。そしてアイドル的な美少女。すべての要素は完璧に揃っている。にもかかわらず、日テレはどうかしている。『美食探偵』は、60年代新東宝の無国籍映画みたいだったけど、『わたどう』は、80年代大映ドラマのようだといわれています。案外、方向性は近いのかもしれない。どちらも昼ドラ的だといえますし、もっといえばカルト的です。◇殺された先代当主は、女職人との不義密通の果てに、隠し子である七桜=さくらを生んだ。夫の愛に飢えていた女将は、他の男との情事の末に、実子と偽って不義の子の椿を生んだ。アクロバティックな血統の逆転。まさに物語も、昼ドラ的なのですね。第二部では、あらたに独立店を構えた七桜が、光月庵と敵対しつつ、またも椿との愛憎劇を繰り返すのでしょう。そして山崎育三郎の母娘ストーカー計画。顔を負傷した岸井ゆきのと、日和見的な高杉真宙が、モンテクリスト的に接近しそうな予感も。◇ここまできたら、『美食探偵』と同じように、素敵なカルト作品とわりきって楽しむしかない、…のかもしれませんが、支離滅裂すぎて、まともな頭ではついていけないのです。pic.twitter.com/5BAMpciQv6— リカちゃん 公式 *♬ (@bonjour_licca) September 16, 2020 浜辺美波/横浜流星/高杉真宙/岸井ゆきの/山崎育三郎/須藤理彩観月ありさ/佐野史郎/中村ゆり/鈴木伸之