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テーマ:ミャンマー(16)
カテゴリ:小説
これはミャンマーを舞台にした架空の歴史フィクションです。
第一話 女子高校生白井雪子、アーナンダー寺院で迷子になる。 わたしは女子高校生しらいゆきこ 友達のひろことミャンマー旅行中の、きゃぴきゃぴがーるよ。 今日はヤンゴン見物! ヤンゴンの国立博物館で、自分に似た写真を見ておどろく 王妃の一人の古い写真だ。 「ふーん、名前が書いてあるけど、ミャンマー語でわからない。勉強しようかな。」 その後ピンウールインの知人にあい、ミャンマーの歴史を教わる マンダレーの王宮も見学 バガンへいき、アナンタホテルに泊まる。一流だ。 夢で昔のミャンマーの情景と英緬戦争の悲劇を感じる 「昨日変な夢をみたよお」 気分なおしに、電動バイクでオールドバガン観光だ 「ひろこ運転してね、私うしろにのる」 「キャー!!にけつにけつ」
アーナンダ寺院を観光、ひろこと離ればなれになり迷子になる。 仏像の裏側に入り込んだようだ。出口がわからない。 なんだかモヤがかかって、暗い。 突然、白ひげの老僧に出会う。 「でたあ、おばけ!」恐怖に凍りつく、よくみると 坐禅を組み、なにやらお経を唱えている。 お前はだれかと、問われる、不思議に日本語で頭に響く。 「ここは生きている人間のくる場所ではない。」 「むむ、いやまてよ」 「ふーむ、かんじるものがある」「おまえのいく場所はあっちじゃ」 示された方向に明かりが見える。 「出口だ。助かった。」 「あれおかしいな、この寺院は新しくなっている。」 馬に乗った若者と知り合う。 「お前はだれか?」 「私は日本から来ました。観光客です。」 「なんだって、それはどこから?」 「タイの向こうだよ」 「タイ?シャムのことか?」 「そうよ、今はタイというの」 あらふしぎ、いつの間にか言葉がしゃべれるし、聞き取れる。 おや運命のひとかな、赤い糸がみえる。 「面白い女御であるな。」 「われはカナウン・ミンタと申す、そなたの名は?」 「白井雪子です。」 「ふーむ、その装いは英国に似ている。」 「英国人にしては、わが民族に似ている。」 「そちはカレン族なのか?キリスト教徒か?」 「いいえ私は日本族です。両親は仏教徒です。」 あれ。日本族ってあったっけ。 「いいえそういうわけでは。あまりそういうのって考えたことがないので。」 「わけのわからぬことをいうではないか。」 「とにかくついてまいれ、話を聞きたい」 「どこへ?」 「マンダレー王宮だ」 「ええ????、またバスで5時間も」 「あなたは何者なの」 「警備の者だ。」「ガードマンだな。」 ・・・・・・ ガタガタ 長いな、いつ着くんだろう。 「河南さーん、まだつかないんですか?」 「カナンではない、カナウンだ」 「今日はここで宿営する」 ガタガタガタ さらに3日たった。 「ついたぞ、とりあえず兄に会わせる。」 馬車から降りると 「あれっ?ここは見覚えがあるよ。見学した東門じゃない?」 「いや、南門だが、前に来たことがあるのか?」 「ううーん、しかし、違うような、あたらしいし。」 「新しい?そうだな1859年5月23日に兄がたてたばかりだから。」 「え?1859年???」「兄って?」 「ミンドン・ミンタと呼ばれている。王だ。」 「ええええええ」 「博物館で写真みたよお、最後のティーボー王の前の王さまじゃない」 警備兵の一団が近づき、警礼してさっと道を開ける。 「皇太子!お帰りなさい。」 「皇太子だって!カナウンてひと?知らないな。」 「えっと博物館には展示されていたかなぁ?」 「大法官を呼べ、たずねたいことがある。」 「この者が日本から来たという。詳しく知りたい。」 「ははっ呼んでまいります。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年05月03日 17時28分02秒
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