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2022年07月12日
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カテゴリ:本のちょっとだけ
観光とは「地域を歩くこと」から始まる。歩くことは迷うことでもある。日本古来の「旅」、インゴルドの徒歩旅行論などに刺激され、「観光まちづくり」や「地域芸術祭」を歩き回った著者自らの体験を振り返りながら、観光のあるべきかたちを模索する。
* 観光人類学の先駆者が自らの「歩いた」軌跡をたどりつつ、「観光」とは何かを熱く語る、恰好の入門書。

出版社情報:https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b607703.html

出版年月日:2022/06/30
ISBN;9784788517639
判型・ページ数;4-6・304ページ

  • はじめに
    1. 「徒歩旅行者/狩人」の歩き
    2. 「旅/観光」のハイブリッド アフターコロナ時代の観光
    3. フィールドワーカーと徒歩旅行者
  • 第一部 観光と出会い、広がる・つながる観光研究
    • 第Ⅰ章 観光との出会い
      1. 焼け石の上を「歩く」
      2. 「観光文化」成立の現場 観光文化が「歩き方」を変える
    • 第Ⅱ章 植民者の歩き、地元民の歩き 植民地主義への視点
      1. 植民地構造と新植民地主義 ハワイの観光開発
      2. 大衆観光と生態環境観光 フィジーの観光開発
    • 第Ⅲ章 観光者の歩き
      1. 大衆観光と「観光のまなざし」
      2. 近代における「歩くこと」の再発見
      3. ポストモダンの歩き方 リアルとヴァーチャルの境界を歩く
    • 第Ⅳ章 「歩くこと」をめぐる存在論的転回
      1. メッシュワークと「徒歩旅行」
      2. 存在論的視点にたったフィールドワーク 存在論的転回/生成論的転回
      3. 道に迷い、地域を発見する「地域芸術祭」
      4. フィールドを「歩き/学ぶ」
      5. 「ホーム・フィールドワーカー」の可能性 世界の異なる感じ方
  • 第二部 「観光まちづくり」を歩く
    • 第Ⅴ章 宇治を歩く 「観光まちづくり」の実践
      1. 地域を歩く意味
      2. 自転車を使った「徒歩旅行」 萩・金沢・宇治
    • 第Ⅵ章 「まちづくりのものがたり」を歩く「旅」
      1. 湯布院のまちづくり
      2. 「まちなみ保存」のまち 愛媛県内子町
      3. 「語りの里」を歩く 岩手県遠野市
      4. 「伝統的建造物群保存地区」のまちを歩く 埼玉県川越市
      5. 谷中を歩く 東京都台東区谷中
      6. 「水のまち」を歩く 岐阜県郡上八幡
      7. 「ツーリズム大学」のまちを歩く 熊本県小国町
      8. 荘園のむら・昭和のまちを歩く 大分県豊後高田
  • 第三部 人間/非 人間のハイブリッドな世界を歩く
    • 第Ⅶ章 「地域芸術祭」を歩く
      1. 道に迷う経験
      2. 「大地の芸術祭」 新潟県越後妻有
      3. 「生成変化」を誘う
      4. 瀬戸内国際芸術祭 香川県・岡山県の島々・港
      5. 地域のものとなる
      6. 「アートネクサス」と「観光ネクサス」を行き来する
    • 第Ⅷ章 小規模芸術祭の存在意義 モノの「ものがたり」をたどる
      1. アフォーダンスを探る
      2. 「木津川アート」を歩く
      3. 「北アルプス国際芸術祭」を歩く
      4. 「原始感覚美術祭」を歩く
      5. 小規模「地域芸術祭」の存在意義
  • 第四部 観光の新たな領域
    • 第Ⅸ章 アフターコロナ時代の観光
      1. 「普通の生活者/観光者」の民俗的世界観
      2. アフターコロナ時代の地域と観光
      3. 「地域文化観光」の存在論的再定義
      4. 観光人類学研究を広め・深める歩み
  • おわりに 新たなフィールドを歩くこと
  • あとがき
  • 文献リスト / 事項索引 / 人名索引

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最終更新日  2022年07月12日 04時50分22秒
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