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テーマ:北陸の旅(173)
カテゴリ:風変わりな名物・B級グルメ
さて、魚の駅の続きです。
魚の駅といっても魚が泊まる駅じゃありません。道の駅にかけてJF(漁連)がはじめたパーキングエリア+レストラン+海鮮市場のようなところです。 さて、この「魚の駅」があるところは黒部市生地(いくじ)というところ。 ここには有名なものが2つあります。 まずはこれ。生地中橋という橋です。この写真ではちょっと判り難いでしょうが、橋が回って開閉して、船を通すんです。真ん中で開いたり、橋が上下するものはたまにありますが、回転するのは珍しいですね。日本ではこれが最初だそうで、多い日は1日20回くらい開閉するそうです。ちなみに鉄腕DASH!でソーラーカーもここに来てましたね。 2つ目は湧き水。ここでは清水とかいて「しょうず」といいますが、黒部川の伏流水があちらこちらで湧き出していて、わずかな距離しか離れていないのに面白いことにそれぞれの味が微妙に違うんです。500メートルほどの距離で8箇所ほどの清水を飲み歩いたらお腹がガボガボになりました。写真は中でも一番古い清水のひとつで、前名寺の清水です。苔の帽子をかぶった鉄管からコンコンと清冽な水が湧き出しています。 そしておいしいものも2つ見つけました。 名水に関係するおいしいものが、この「水だんご」です。上新粉と片栗粉をあわせて蒸した団子にきな粉をかけたシンプルなおやつですが、きな粉をかける前に冷たい清水に浸すところがミソ。ひんやり、もちもちとした食感がクセになります。夏季限定の生地ならではのものだそうです。魚の駅で1パック200円で売っていました。 そして、これが本日のメインディッシュとなる「ゲンゲ」。金沢では「ゲンゲンボウ」ともいい、一般的には「水魚」とも。正式名称はノロゲンゲ。山陰沖以北の日本海側の深海で獲れる深海魚で、その美味しくなさそうな名前は、もともと甘えび漁の底引き網に一緒にこの魚が入り、漁師が迷惑したので「下の下の魚」から付いたといいます。不名誉な名前ですが、食べると実は美味しいらしい。 でも、名前もさることながら、コラーゲンたっぷりの粘液に全身包まれ、ミッキー風のパッチリとしたおめめがどうも食指を動かさず、今まで食さずにいましたが、今回、意を決して買って帰りました。 聞くとこの魚は、足が非常に速くて、鮮度がよくないと美味しくないといいます。産地である山陰や北陸ではよく見かける魚ですが、それ以外のところではほとんど馴染みがないでしょう。 活きのいいやつを、ぶつ切りにして、煮たったお湯に入れて味を調えるだけでおいしいすまし汁になります。とても良い出しがゲンゲから出るので、昆布やカツオを入れなくても良いのです。 温泉以上にお肌もツルツルになりそうな気がします(笑)。 ◎豆本・オリジナル手帳 豆本工房 わかい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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