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テーマ:北陸の旅(173)
カテゴリ:日帰り温泉の話
正月休みの話。
いつもは高速道路の深夜割引を利用して、帰省からの帰りは深夜となりますが、この季節はさすがに路面凍結が怖くて、日中に帰ることにしました。 埼玉を朝10時過ぎに出ると、2時過ぎには新潟県境を越えて、富山県に入りますから意外と早いものです。 で、せっかくなので、新潟県に接する富山県朝日町にある境鉱泉に寄ってみることにしました。この湯は、ヒスイ海岸といわれる宮崎海岸の近くにあって、以前その海岸沿いのキャンプ場に泊まった時に訪れたことがあります。 ものの本によれば、泉質は泉質は「重炭酸鉄泉」。 ナトリウム-塩化物泉が多い石川県に住んでいると、興味をそそられる泉質です。 本当に効く温泉とは、最初入ると体の悪いところが出てきて、だるくなったりして、それを乗り越えるとはじめてからだの調子がよくなる……。湯治の湯とは本来は1週間とか長い期間を費やすことではじめて効果が得られるといいます。 ここも10年ほど前に改築されたそうできれいな建物ですが、もともとは長い歴史のある湯治場だったそうです。昔の様子はしゃれこーべVer.2さんのブログにあります。 そんなキツイ温泉を立ち寄り湯で入ると……。 アハハ、せっかく温泉に入っても具合が悪くなるだけ(笑)。 赤茶色の湯はあたりも軟らかく、とても気持ちが良く、ついつい長湯をしたくなりますが、ここのお湯の成分は見かけ以上に強いみたいで、以前訪れた時はしっかり湯あたりをしてしまいました。 まあ、裏を返せばこの湯はそれだけ効くということ。毒と薬は紙一重とも言いますよね。 国道8号線に面し、道沿いの大きな看板以外、建物には鉱泉の名前も「ゆ」の暖簾もかかっていません。 浴室は一見何の変哲もないタイル造り。しかし、湯船に浸かって上を見上げると、一抱えはある太い梁が渡してあり、昔の湯小屋風のテイストがちゃんと残っています。 以前訪ねた時は、天井は黒ずんでいましたが、最近塗りなおしたようで明るい雰囲気に変わっていました。 昼日中で日の光が降り注ぐ浴室の窓も新しいけど、昔の湯小屋のような2段構えになっています。そこから見える風景はどこか懐かしい里山の雪景色で、まったりします。 山の中で湧いている鉱泉をここまで引いて沸かしているそうで、湯船は循環もしているみたいですが、それでもお湯の個性は損なわれていない様子。それどころか、ついつい長湯したくなるのを我慢して、早々に切り上げたんですが、それでもやっぱり顔がほてり、それがなんとなく2日間ほど続くくらいに、軽い湯あたりが……(笑) 入浴料は大人400円、子ども200円。訪れる客の多くは常連さんのようですが、私のようなよそ者が入りにくい雰囲気はまったくありません。 辛い思いをしてもやっぱりまた入りたくなる、ここの湯は不思議な魅力があります。 境鉱泉を後にして、そのまま黒部市へ向かい、「魚の駅」でちょっと早めの夕食に。その話はまた今度。 ◎豆本・オリジナル手帳・製本 豆本工房 わかい 人気blogランキング参加中 1日1ポチお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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